神戸女子大学

Course


論攷 第61巻

種類 題名 PDFファイル
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研究活動 [PDF:875KB]

<原著>
シェリーの未完成の詩、“The Triumph of Life”の研究

上野 和廣

Abstract

Shelley's “The Triumph of Life” was left unfinished because of the poet's accidental death. Shelley scholars have debated on how he might have finished the poem. The focus of this paper is to clarify Shelley's original design for this poem. In the first place, it contends that the fresco called‘Triumph of Death’in the Camposanto in Pisa gave Shelley the inspiration to write the poem. Secondly, the paper discusses a matter of two texts of “The Triumph of Life”, namely Mary Shelley's and Donald H.Reiman's texts. The readers who read the poem edited by Mary Shelley would have the impression that the poem was completed and composed from a very pessimistic point of view. T. S. Eliot read Mary Shelley's text and spoke highly of this poem because of the pessimism. On the other hand, the readers who read the poem edited by Donald H. Reiman would have the impression that the poem is uncompleted and Shelley had the intention of completing the poem. Most of today's Shelley scholars have recognized the poem edited by Reiman as the most reliable one. Thirdly, the paper concludes that “The Triumph of Life” is unfinished and Shelley intended to write the latter half of the poem which would be full of optimistic idealism because his central purpose of composing the poem was to scatter “the germs of the flower and the fruit of latest time.”


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<原著>
保育者の意欲向上や苦手意識の克服に影響を及ぼす要因について

川村 高弘

要旨

近年、地域や家庭の教育力の低下や教育・保育に対するニーズの多様化に伴い、保育者に対する期待は今まで以上に高まっている。しかし、保育者の早期離職の問題は依然として深刻化している。早期離職の主な原因としては、「職場内の人間関係」が考えられる。
そこで本研究では、保育者について、職場内の人間関係に視点を置きつつ意欲向上につながった要因とともに保育現場において苦手なことは何か、また、それをなぜ克服できたのかについて明らかにすることを目的とし、調査を行った。
その結果、園内において保育にかかわるすべての保育者が、お互いを認め合いながら、支え合い、高め合っていくことが、意欲向上や苦手意識の克服に繋がることが示唆された。また、多くの保育者が子ども理解や保護者対応に難しさを感じているが、子どもや保護者との積極的なふれあいによって苦手意識を克服していることが示された。


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<原著>
保育専攻学生における動物との触れ合う経験が保育実践に与える影響-その2-

川村 高弘

要旨

幼児が身近な動植物と触れ合いやすい環境を整えていくことは、生き物をいたわったり、大切にしたりしようとする気持ちを育むなど、子どもの成長・発達にとって大変重要である。幼児が身近な動植物と触れ合いやすい環境を積極的に作り出すためには、保育者自身が積極的に身近な動植物にかかわろうとする姿勢が必要である。しかし、保育者を目指す学生の中には、身近な動植物の中でも特に昆虫や小動物にかかわることが苦手な者も多く、そのことが保育を実践する上で自信の低下に繋がっていることが考えられる。
そこで、昆虫や小動物に着目し、昆虫や小動物に対する意識やそれらにかかわった幼少期の経験といった動物に対する経験・意識尺度の因子構造を明らかにするとともに、動物に対する経験・意識が将来、子どもと一緒に昆虫や小動物としっかりとかかわっていくことができるかどうかといった保育実践への自信とどのような関係にあるのかについて検討を行った。
因子分析の結果、「昆虫肯定感」、「小動物肯定感」、「園における体験」の3因子を見出した。また、動物に対する経験・意識尺度と重回帰分析の結果、第1因子の「昆虫肯定感」と第2因子「小動物肯定感」とが「保育実践への自信」に有意な影響を及ぼしていた。しかし、第3因子「園における体験」に関しては、「保育実践への自信」に対する有意な影響は見られなかった。


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<ノート>
キャピラリー電気泳動法による野菜中に含まれる主要呈味成分の一斉定量分析

田中 智子・奥田 まなみ・岩月 聡史・茶山 健二

要旨

キャピラリー電気泳動法により、販売用サラダ原料である3種類のレタスの呈味成分8成分の部位別呈味成分量の比較検討を行った。
サニーレタス、グリーンリーフ、エンダイブの部位別酸味およびうま味成分量は、芯部位と比較して葉部位に多かった。酸味成分ではリンゴ酸が、クエン酸やシュウ酸より有意に多く含まれていた。うま味成分では、特にサニーレタスのアスパラギン酸とグルタミン酸が、芯部位と比較して葉部位に有意に多かった。甘味成分は、うま味や酸味成分量と異なり、フルクトース、グルコース、スクロースともに葉部位と比較し芯部位に多く含まれていた。サニーレタスのグルコースとスクロース、またグリーンリーフのフルクトース、スクロース、さらにエンダイブのフルクトース、グルコース、スクロースの芯部位は、葉部位と比較して有意差が認められた。


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<ノート>
「地域限定旅行業」の展望-地方創生と学生のキャリア支援に向けて-

中川 伸子

要旨

本稿では、訪日外国人観光客の現状、及び日本の観光政策・戦略の流れをみる。その中で、平成25年度に国内地域の観光活性化を目的に創設された「地域限定旅行業」に注視し、現状を調査する。さらに、観光庁の「観光立国実現に向けたアクション・プログラム2015」における地方創生の取り組みによる「地域限定旅行業」の今後の展望から、大学・短期大学で旅行・観光分野の学習を終えて卒業する学生の専門分野を切り開く可能性を問う。


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<ノート>
「ルーブリックを用いて大学生のプレゼンテーションを評価する際に考慮すべきこと

福井 愛美

要旨

大学教育において、学生がどの程度の学習成果を上げているかを測ることは重要である。しかし具体的にどのように評価を行うかは指導した教員にゆだねられており、ともすると主観的で不公平にもなりがちである。特に、明確に点数で評価することが困難なレポート課題やプレゼンテーション、プロジェクト演習のようなグループで取り組む課題の評価は評価者の主観が入りかねない。そこで教員が何を教えたかということより学生が何を学んだかということに視点をおいて達成水準を明確化した評価基準を作成することは評価を行う上で効果的であろう。
本研究では学生のプレゼンテーション発表の学習成果を測るルーブリックの私案を提示し内容の検討と今後の課題を述べる。


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<ノート>
女子短大生に対する防災教育の取り組み-グループワークによる授業の実践-

古田 貴美子

要旨

本学総合生活学科1年次生必修科目「総合生活論」のオムニバス1回の授業を、筆者は「家庭科との関連で防災を考える」をテーマに行っている。今年の課題は、『災害時に非常持ち出しするものを考える』として、グループワークを主とした、通常の講義とは異なる展開で計画した。授業の目標が達成されたかどうかを、学生のワークシートの自己評価ならびに記述箇所から推測し、話し合いによる学習効果を確かめた。授業の内容の理解と話し合いへの参加度の自己評価は非常に高く、気づきも多く見られた。生活に必要な物は何かを考えるとともに日常備えることの大切さに気がついたことが、記述より明らかになった。


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<資料>
学生の授業評価における記名式と無記名式の有意差(2)

長瀬 荘一

要旨

平成26年度後期に開講した全学共通教養科目「心理学」の連続した14回の授業の満足度について、10点法による学生の授業評価を記名式と無記名式により調査した。結果、記名群と無記名群との間に有意差が認められた授業はなかった。1つの授業において、p<.10水準で有意傾向が認められたものの、統計的な有意差は認められなかったことから、仮説「学生による授業評価においては、記名式による評価の方が無記名式による評価よりも高い評定値が表れる」は、先の研究(1)の結果と異なり、支持されなかった。


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<資料>
大腸菌へのマイクロ波照射の影響

逵 牧子・中村 智英子

Abstract

We examined the survival and acid resistance of enterohemorrhagic Escherichia coli O157 (EHECO157) in foods irradiated by microwave (2.45GHz, 700 W, 7s) with a domestic microwave oven. When the microwave irradiated foods inoculated with the cells at the cell density of 3 x 106 cells/g, the living cell number decreased below 65%. The cells in curry showed the lowest survival ratio (2%) among those in foods examined. Acid resistance of the cells in foods irradiated by the microwave was also effectively reduced below 10% irrespective of foods surveyed. Microwave could prove useful for reducing the living cell number and acid resistance of EHEC O157 in foods.


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<資料>
地域住民と連携した授業の取り組み(第2報)~給食運営管理実習からみた効果~

西川 貴子・本田 まり・才新 直子・中野 佐和子

要旨

教育効果の向上を目的に、食物栄養学科1年次の授業科目「給食運営管理実習Ⅱ」と「栄養教育・指導論実習」は、以前から連携した取り組みを行っている。さらに今回、地域住民と連携した授業を実践した結果、実際に給食提供を行った学生の「自信」が高まり、直接給提供に携わらなかったが、地域住民の試食風景を見学したのみの学生においても「自分にもできそう」という自信が向上する可能性が示唆された。また、学生にとって1回のみの給食提供体験や見学体験であるが、この体験が、刺激となり自信につながり、やってみたいと思う「やる気」を引き出す要因であることが推察された。地域住民に協力を得たこの実践的な取り組みに、教育効果があることがわかった。


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<資料>
栄養士校外実習における学生の自己評価からの検討

平野 直美・西川 貴子・平郡 玲子・今本 美幸・本田 まり・中村 智英子

要旨

栄養士校外実習における学習効果を検討し、事前・事後指導の内容を充実させることを目的として、本学、食物栄養学科2年次学生140名の質問紙調査を実施した。その結果、オリエンテーション等で重点的に繰り返し注意喚起を促している内容の項目は、学生の自己評価は高かったが、実習中の適切な睡眠、食生活、栄養関連の復習等の項目の自己評価は低値であり「実習中は体力的に疲れた」は最低値を示した。「携帯電話やスマートフォンを身につけていないと不安である」の項目も低値を示していた。さらに、探索的因子分析で得られた尺度間の関連について検討したところ、衛生管理、専門分野の復習、調理への関心、実習態度、実習への準備など、多くの下位尺度間で有意な正の相関が見られた。また、「実習を経験して栄養士になりたい意欲が増した」かどうかと関連する項目について検討したところ、意欲が増したと思う群は思わない群と比較して下位尺度である「専門分野の復習」、「実習態度」、「実習への準備」の得点が有意に高かった(p=0.012、0.0039,<0.001)。以上の結果を考慮して、実習の経験を通して栄養士として社会に貢献していきたいという意欲が増すような事前事後指導のあり方を継続的に検討していきたい。


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<資料>
子育て支援に向けての保育者養成校と保育園の連携-「きずなDAY」の事例より-

川村 高弘・廣田 周子・桐原 美恵子・庄司 圭子・水島 賢太郎・塚田 みちる・永井 久美子・長谷川 美和・畠山 由佳子

要旨

2011年4月に設立された神女中山手保育園と保育士養成校である神戸女子短期大学幼児教育学科は、同保育園設立時より保育園の理念と養成校教育の改善に向けて連携を深めてきた。その一つに両組織が共同で行う「きずなDAY」という行事がある。この行事は、保育園設立の翌年(2012)より4年間に亘って毎年12月に行われた結果、保育現場と保育士養成の課題を連携しながら考えるための前提となるラポールの基盤が形成されてきた。本報告は、この基盤をもとに、より質の高い保育と子育て支援および保育士養成教育を展開するため、これまでの「きずなDAY」の内容やねらいを事例の資料とまとめ、この実践過程で見えてきた保育施設と保育士養成校の課題について述べたものである。なお今回の事例には、第4回目(2015年12月)については日程の関係で資料には含めていない。


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<資料>
学生の乳児に対するイメージの分析(1)
-保育専攻学生における学校別調査を通して-

永井 久美子

要旨

本研究では、学生の乳児に対するイメージを先行研究の調査項目を基に学生の乳児に対するイメージの実態調査を行う事により、保育専攻学生の乳児イメージの特徴を明らかにする事とした。また、授業改善に生かすために「保育を学ぶ前の乳児のイメージ」と「乳児保育の授業の終盤(13回目)」の乳児イメージの変化を明らかにすることも目的とした。


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<資料>
日本におけるハラール食-京都の和食レストランへの調査-

中尾 美千代・中川 伸子

要旨

海外から日本を訪れる観光客が増加している。訪日観光客が安心して快適に滞在できる環境を整えるためには、食への対応は重要である。とりわけ、東南アジアから訪れるムスリム旅行者のハラール食への対応が急務となっている。
そこで、和食の中心ともいえる京都への調査を実施し、和食の「だし」に欠かせない鰹節の会社、和食レストラン等への調査を実施した。
本稿では、和食レストランが厳しい制限のあるムスリム旅行者への食事を提供している実態調査を基に食文化について考察した。


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<資料>
描画表現における「表現する」ということ
~保育者養成と子どもの造形表現活動支援のための実践~

長谷川 美和

要旨

表現するとは、何をすることなのかについて正しい認識を持ち、保育者として子ども達の造形表現活動の支援に活かすべく、その機会となる仕組みを考察する。表現するということを誤認してしまう要因を示し、お手本やまねをすることに頼ることのない表現を実現する力の育成と、造形表現を自ら楽しむことをめざす。


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教養科目「日本の生活文化」受講生の生活文化に対する意識と現状(Ⅱ)
~平成25年度と平成26年度受講生の比較を通しての検討~

細見 和子・西川 貴子

要旨

「日本の生活文化」は、教養科目として短期大学生に対して開講されているが、学生の理解度を把握することを目的として、平成25年度に引き続き平成26年度もアンケート調査を実施し、比較検討した。その結果、両年度とも「授業内容の理解度」は項目により差はあったが、全項目の平均点は3点以上(5点満点)で、概ね理解できていると思われた。また、26年度は12項目中9項目で25年度より理解度が上昇したこと、受講後の感想も25年度よりも「役に立った」とう回答が高かったこと等、理解度は改善されていた。それは受講生数が少なかったことも一因と考えられるが、授業を一部改善して行ったことも影響したと推察する。これからも毎年授業の内容や方法について見直していき、日本の生活文化を受け継ぐ担い手としての学生の意識改善に繋がる授業を展開していきたい。


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<資料>
地域住民と連携した授業の取り組み(第1報)~栄養教育・指導論実習からみた効果~

本田 まり・西川 貴子・中野 佐和子・才新 直子

要旨

学生にとって生きた実習となりモチベーションが高まるよう、食物栄養学科2年次の授業科目:「給食運営管理実習Ⅱ」と「栄養教育・指導論実習」が連携し、さらに地域住民と連携した授業を実践した。実践後の学生へのアンケート調査の結果から、栄養教育・指導論実習においては、地域住民を対象に、実際に栄養教育指導を行った学生の「自信」に対する効果や、実践はしなかったものの、他者による実際の栄養教育指導を見学した学生において「自分にもできそう」という自信が向上する可能性が示唆された。また、学生のチャレンジ精神を刺激し、「やる気」を引き出す可能性など、実践的な取り組みにある一定の効果があることがわかった。今後の実習での授業内容に生かすべき結果であると考える。


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<資料>
住宅リフォーム訪問販売業者による高齢消費者被害について

本保 弘子

要旨

2015年6月、消費者庁が特定商取引法違反により住宅リフォーム業者に対して初めて6か月間の業務の一部停止を命じた。その事業者の訪問販売営業で高額のリフォーム工事を契約した後、クーリングオフにより金銭的被害を免れた単独世帯84歳女性の事例について聞き取り調査を実施した。最近の悪質リフォーム業者による高齢消費者被害について、この事例の調査結果と見積書比較で解説し、高齢消費者被害防止対策として6項目と実効性のある法整備を提案した。


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<資料>
給食運営管理実習Ⅰ・Ⅱの学生の自己評価からみる理解度の検討(Ⅱ)
~平成25年度と平成26年度入学生対象の自己評価より~

竹内 慶江・西川 貴子・才新 直子・中野 佐和子

要旨

給食運営管理実習Ⅰ・Ⅱの学生による自己評価を平成25年度、26年度について検討した結果、両年度とも具体的目標20項目のⅠからⅡへの理解度が有意に上昇し、総合評価点も上昇した。目標20項目の中で平均点が4点以上(かなり理解できた・よく理解できた)の項目が4項目から16項目に増加するなど、ⅠからⅡへの学生の理解度が両年度とも大幅に上昇し、教育効果が検証された。特に献立作成についての理解度の上昇率は平成25年度35.1%、26年度28.1%と目標20項目の中では最も高くなっていた。その要因として、Ⅱでは、教育・福祉・事業所・医療の各施設での対象者の給与栄養目標量に適合し、さらに嗜好・形状・硬さ・色彩を考慮した献立を学生が立案して給食実習を実施した効果と考えられる。


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