神戸女子大学

News・Events


2017年度入学式を挙行

2017.4.3 学園広報

2017年4月3日・月曜日、2017年度(第68回)入学式を挙行しました。

中島 實学長は、式辞の中で、神女短大の教育標語「自立心」「対話力」「創造性」にふれ、教養を深め、専門的な知識を身につけ充実した学生生活を送り、神女短大を巣立つときには大いなる希望と志を抱いて社会に羽ばたいてかれることを願っていますと激励の言葉を贈りました。

続いて理事長祝辞、在学生代表祝辞、入学生代表の宣誓、来賓・教職員の紹介、祝電の披露があり、最後に学歌斉唱をもって入学式は終了しました。

続いて行われた歓迎セレモニーでは、テレマン室内オーケストラの「歓迎コンサート」を開催し、学生生活のスタートに華をそえました。

  • 2017年度(第68回)入学式の様子
    学長式辞
  • 2017年度(第68回)入学式の様子
    理事長祝辞
  • 2017年度(第68回)入学式の様子
    会場の様子
  • 2017年度(第68回)入学式の様子
    入学生代表宣誓
  • 2017年度(第68回)入学式の様子
    学歌斉唱
  • 2017年度(第68回)入学式の様子
    新入生歓迎コンサート
学長式辞

晴れてここに、平成29年度神戸女子短期大学入学式に臨まれた総合生活学科生87名、食物栄養学科生93名、幼児教育学科生94名、合計274名の新入生の皆さん、ご入学、まことにおめでとうございます。

神戸女子短期大学は、戦後間もない昭和25年(1950年)に開学しました我が国で最も古い歴史をもつ短期大学の1つであります。そして皆さんは、本学が最初に入学生を迎えてから65年余りの歳月を経た、第68期目の入学生となります。皆さんの学び舎となりますポートアイランドキャンパスの桜は、皆さんの入学を心待ちにして開花を始めていますように、私たち、神戸女子短期大学教職員一同は、皆さんのご入学を心からお慶びいたします。

また、本日の式典には、ご多忙中にもかかわらず、皆さんのご入学をお祝いするために、多数のご来賓の方々にもご臨席賜っております。心からお礼申し上げます。

さらに、本日、ご臨席いただきますご家族の皆さま、ご子女のご入学、あらためて、心よりお慶び申し上げます。ご子女が、本学において研鑽を積み、人間的にも成長し、2年後には、社会人として立派に本学を巣立つよう、女子短期大学としての伝統であります細やかで、丁寧な指導を肝に銘じながら、教職員一同、精一杯努めて参る所存でありますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。

本日、私の方からは、これから2年間の大学生活のスタートを切るに当たり、皆さんの人生において大学生の時期が持つ意義や、皆さんが立ち向かうべき課題について、特に、お話しをさせていただきます。

皆さんの多くは、十代の終わりの年齢にあたりますが、この時期は、人間の一生全体から捉えた場合、一般に青年期と呼ばれていることは、よくご存知のことと思います。皆さんの青年期はすでに中学生のころから始まっておりますが、大学生の時期は、特に青年期の後期とされています。幼稚園や小学校の「子ども」の時代から、中学校や高校を経て、「おとな」として自立し社会に巣立つための、最後の準備期間にあたるわけであります。この青年期の特徴や課題については、さまざまな指摘がなされています。例えば、親からの精神的自立を意味する「心理的離乳」、自分を眺める自分の目覚めを意味する「自我の覚醒」、また、子どもでもなく大人でもない状態を意味する「境界人」などと、特徴づけられることがあります。

その中で、エリク・エリクソンという著名な心理学者は、青年期を「モラトリアムの時期」と特徴づけています。「モラトリアム」と言うのは、もとは商売上の取引で支払いを猶予することをさす言葉ですが、人間の発達や成長をとらえる際に、この言葉を転用して、大人や社会人になることを猶予されている時期として、青年期を特徴づけた言葉です。

それでは、この猶予されるというのは、何をするためとされているのでしょうか。エリクソンによると、この時期に皆さんが取り組むべき課題は、これまでの自分を省み、これから歩む人生を模索しながら、「自分はどのような人間であるのか」、また「あこがれや夢だけでなく、現実のこの社会の中で、自分は、これからどのように生きていくのか」ということを、自らに問いかけ、確立していくことだとされています。つまり、皆さんの世代は、自分と向き合い、自分のこれからの生き方を模索し、大人になる準備を行うために、しばらくの間、大人になることを猶予されている時期であると特徴づけられているわけです。

ここにいる入学生の皆さんは、このような「子ども」から「おとな」になる仕上げの最後の時期を、また、職業選択を含めた社会に巣立つ準備の時期を、この神戸女子短期大学で過ごすことになります。したがって、本学での、これからの学生生活は、皆さん一人ひとりの将来にとって、非常に大切な時間であり、場所となることは言うまでもありません。決して、「楽しい思い出作りをする」だけの場所ではありません。楽しい思い出も大切なことですが、むしろ、皆さんが肝に銘じなければならないことは、傍らに大学生となる機会を準備していただいたご家族のことを深く心に置きながら、しっかりと勉学に励み、人間的成長をはかり、社会に巣立つ準備をするための場所であり時間である、という点です。このことを、卒業を迎える日まで、皆さんの心にしっかりと刻んでおいていただきたいと思います。

これから勉学や課外活動にいそしむ中で、時に、迷い悩みながらも、粘り強く自分の将来を模索し、自分なりの生き方を一歩ずつ固めていくことによって、自分の憧れや夢を手の届く現実のものにされんことを、皆さんには、心から期待する次第であります。私たち神戸女子短期大学の教職員一同も、勉学のことも、生活のことも、さらに将来の進路についても、いつも皆さんに門戸を開いております。皆さんには、ぜひとも、遠慮なく自ら進んでこの門戸を叩き、大いに活用していただきたいと願います。

わが神戸女子短期大学は、これまで「教養豊かな、社会に貢献する自立した女性の育成」を基本精神として歩みを進めてまいりました。また、教育標語として「自立心」をもった女性、「対話力」にすぐれた女性、「創造性」豊かな女性の育成を掲げております。勉学にとどまらず、これらはいずれも、長い人生を歩んでいく上で大切な人間力となるものであります。皆さんが学生生活を過ごすさまざまな場面で、この教育標語に触れることと思いますが、ぜひとも、「自立心」「対話力」「創造性」という資質が、自分の中でいかに培われているかを自ら問いかけながら、これからの学生生活を送っていただきたいと思います。

皆さんが本学において教養を深め、専門的研鑽を積み、充実した学生生活を送り、やがて本学を巣立つ時には、大いなる希望と志をいだいて、社会に羽ばたいて行かれることを心より願いまして、私の式辞といたします。

 

Campus/キャンパス

ポートアイランドキャンパス

〒650-0046 神戸市中央区港島中町4-7-2
TEL:078-303-4700