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神戸国際教養学科のEvents詳細

2006年11月13日


SYゼミ(「グローバル⇔ローカル基礎演習Ⅱ」)報告1

松崎 太亮氏(神戸市教育委員)をお迎えして

神戸国際教養学科の「グローバル⇔ローカル基礎演習Ⅱ」では、私たちSY(鈴木・吉岡)ゼミは、「“ローカル”から“グローバル”に発信する神戸の国際協働のしくみ」を大テーマとして、防災教育という観点から、協働のあり方を考えているゼミです。

神戸市教育委員会は全国初ともいえる中学生用の防災教育教材を制作していますが、この制作に当たっては、教育委員会・テレビ局・新聞社・専門家等がそれぞれの立場から協力しています。私たちは、ケース・スタディとしてこの教材制作における協働のあり方を取り上げ、神戸という地域(ローカル)の行政とメディア、さらには在神戸の国際機関などがどのように防災教育に参加しているのか、あるいは協働しうるのかを見ていくことによって、国際的(グローバル)な課題である防災および防災教育・啓発に貢献する協働のあり方を考えてみようと思っています。

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SYゼミでは、まず、教材制作に直接携わられた神戸市教育委員会の松崎 太亮氏をお迎えしてお話をお聞きすることにしました。それに先立って、防災教育教材『幸せ運ぼう』DVD版、資料編CD-ROMから、教材の構成、映像素材や新聞記事の選択、教材の活用の仕方など、教材研究を行いました。また、協働におけるガバナンスとアクターの関係も背景の知識として学びました。国際的には「ガバナンス」というのは、政府による「統治」から事業体や非政府市民団体も協力して事にあたる「協治」と考えられるようになっているそうです。ちょっとびっくりしました。また「アクター」というのは、行政や国際機関(いわゆる公的機関)、企業などの事業体、NPO/NGOなど市民団体(非営利活動団体)などを総称して言うのだそうで、「アクターの協働によるガバナンス」という言葉は日本語には訳しにくいようです。


以上のような準備をして、先日11月2日に松崎 太亮氏をお迎えし、教材の制作背景や防災教育への意気込みについてなどの貴重なお話をしていただきました。松崎氏は震災当時、市の広報担当でご自身がどのようにして教材作りに携わるようになったのか、ということを自己紹介代わりにお話くださり、英語でおつくりになったパワーポイントを使用して、1.阪神大震災による教育現場の被害状況、2.教育の復興のあゆみ、3.防災教育のとりくみ(事例紹介)とDVD版『幸せ運ぼう』についてお話くださいました。


 

近日中に松崎氏は、アルメニア共和国に行かれ、防災教育の取り組みについてご講演されるとのことでした。アルメニア共和国も1988年に大震災に見舞われたことがあり、神戸市の先進的な防災教育に高い関心を持っているとのことです。まさに“ローカル”から“グローバル”への発信といえるでしょう。さらに先生は、「国際協力は単に押し付けになってはいけない」という協働においてとても大事な点も指摘され、はっとした気持ちになりました。


 

先生のお話から、教育に携わるリーダーとしての声と熱意を肌に感じることができました。また、予定時間を過ぎても私たちの質問にていねいに答えてくださいましたが、それでも時間が足りないくらいでした。またお時間をいただいて、今後の研究のために是非お話しをお伺いしたいと思いました。  最後に先生を囲んで記念撮影出来なかったのが心残りでしたが、松崎先生、本当にありがとうございました。(1年生S.Oさん)


 

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