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2007年6月26日


古典芸能コース・古典芸能講読特別講義開催〜第2回 「義太夫の表現について」〜

神戸女子大学・日本語日本文学科の古典芸能コースでは特別講座を行っています。6月26日・火曜日に2007年第2回目として、古典芸能講読特別講座「義太夫の表現について」を、神戸女子大学・須磨キャンパスの体育文化ホール内で開催しました。

特別講座では実際に「御所桜堀川夜討」を演じていただき、その内容について解説をしていただきました。 大学がある須磨は、源平合戦「一の谷の合戦」の古戦場として知られていますが、「御所桜堀川夜討」は合戦にゆかりのある源義経の家臣である弁慶にまつわるお話でした。

豊竹呂勢太夫さんから、「義太夫の特色は、あくまでも‘自分の声’を基本として、姫から武将まで老若男女の特色を声のトーンや速度を駆使することで、「それらしく」表現するところにあり、マネをしたり声優さんのように「声を作る」ということではありません。」と、お得意の「声」を使いユーモアを交えた解説を受けました。

相三味線をつとめる鶴澤清志郎さんは、三味線が三分割できる楽器であることを、実際に組み立てながら説明してくださいました。 庶民に馴染み深い楽器であったことや、旅芸人が携帯しやすいよう組み立て式になっているというお話しでした。

古典芸能には基本的に教科書のようなものはなく、直接師匠が演るのを聞き、それを口真似をしながら覚えていくという「口伝」という方法で勉強します。 最後に豊竹呂勢太夫さんは、「『口伝は師匠がつけてくれる。けいこは花鳥風月が教えてくれる』といわれており、古典芸能を学ぶには、いかに日常の生活の中で細やかに色々なことに気づけるか、感じ取れるかが必要であり、それらを通して人の思いにいかに共感できるかが自分の芸風を磨いていくことになり、それは生涯続いていきます。みなさんもご自身の人間性を磨くために、平素から日常生活の風景にもっと目と心を向けて生活してください。今まで見えなかったものが見えるようになりますよ」と結ばれました。

「大先輩の太夫が引退なさった時、『修行のために、もう一生欲しい』と仰った」と言うお話しは、非常に印象的でした。


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