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史学科のEvents詳細

2007年9月18日


北海道「道南」で研修旅行を実施しました。学生・教員53名が参加しました。

第28回史学会研修旅行は、9月18日から20日まで北海道の道南地方に出かけました。学生・教員あわせて53名が参加しました。

1日目 千歳、白老、伊達

キウス周堤墓群 2号古墳

キウス周堤墓群(千歳市)は、北海道でも千歳とその周辺だけに見られる縄文後期の集団墓地です。

写真は、直径75メートルの2号墳。当時築かれた周堤の上に立って、寺沢准教授の説明を聞きました。


 

アイヌ民族博物館

アイヌ民族博物館(白老町)では、伝統的な家屋「チセ」の中で「ムックリ」の演奏や古式舞踊を見ました。また「アイヌの人々は今も「チセ」に住んでいると誤解している人がいる」など、現実に直面する課題についてもユーモアをまじえて話していただきました。


 

北黄金貝塚 史跡公園

北黄金貝塚(伊達市)は、縄文前期の貝塚跡です。噴火湾を望む台地上にあり、史跡公園としてわかりやすく整備されていました。

「貝塚は、食べ物を与えてくれた自然への感謝と再生を願って祈りをささげた場なのです」というボランティアのお話がとても印象に残りました。

この日は洞爺湖温泉で宿泊。湖上花火も楽しみました。


2日目 江差、上ノ国、松前から函館

旧中村家住宅

江差は、江戸時代の「松前三湊」の中心地です。明治期の海産問屋で回船業も営んだ旧中村家住宅を見学しました。主屋に接する「文庫倉」は、四重の扉で守られていました。また、当時の海際に向かって降りる階下にも二つの倉が残され、北前船で繁栄した港町の様子を実感できました。


 

夷王山にて 

上ノ国勝山城は、室町・戦国時代に東北地方より入った蠣崎氏によって築かれた山城です。

町教委の松崎氏のご案内で、まずは標高159mの夷王山に登りました。眼下に日本海をのぞむ立地を確認して、そこから麓まで濠や柵で囲まれた居館群の規模の大きさを歩いて体感しました。

ていねいに整備された遺跡内には、アイヌと本州から来た人びとがともに埋葬された墓地区画や庭園のほか、鍛冶職人の工房もありました。


 

松前にて

このあと松前に入り、福山城(松前城)の本丸御門や松前家歴代の墓地を見学しました。


 

函館山からの夜景を楽しみながらの夕食

この日の締めくくりは、函館山からの夜景を楽しみながらの夕食です。近代都市の夜景はその魅力を再発見する場と言われていますが、私たちにとって函館の夜景は、この日走破した300キロを超える道のりの疲れを癒してくれるものでもありました。


3日目 函館市内

松下教授による五稜郭の歴史的意義の説明展望タワーからの五稜郭

五稜郭。松下教授から、五稜郭の(なかなか意味深長な)歴史的意義を聞いたあと、地上90mの展望タワーから、教科書などでもおなじみの形状をしっかりと確かめました。

現在、五稜郭では奉行所の復元工事中で、唯一築造時の建物跡である復元された兵糧庫を見学しました。


 

函館市公会堂 width=

函館市公会堂。明治後期の建物群が点在し、重要伝統的建造物群保存地区に指定されている元町地区にあり、近代の函館を代表する建築物です。青白色と黄色で塗り分けられた鮮やかな色彩は、保存修理工事で復元されたものです。

この後、赤レンガ倉庫群の建ち並ぶベイエリアではショッピングも楽しみました。そして函館朝市で昼食。たくさんのおみやげを手に、函館空港から帰途につきました。


今回は、北海道を見学地に選びました。松前船交易の拠点や幕末の箱館戦争、そして開港の舞台と、歴史のうえでよく知られた地も訪れました。そのうえで、本州と異なる歴史の尺度をもつ地域をこの目で確かめるということを重要な目的としました。

また、アイヌ文化を通して、国境を超えたグローバルな歴史的視座を養うこともめざしました。これをきっかけとして、参加学生がより豊かでかつダイナミックな歴史学の醍醐味を培ってもらいたいと考えます。

なお、2008年度は韓国を予定しています。詳しくは、大学ホームページでもご案内します。卒業生の方の参加も歓迎しますので、関心のある人は、学科教員まで問い合わせてください。

 

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