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2007年10月18日


基礎演習Ⅰ 日本宗教史(知名)ゼミ史跡見学研修

去る10月13日・土曜日、1年生知名ゼミは奈良県桜井市の纏向遺跡の見学研修を実施しました。1年生知名ゼミでは宗教史関連の史料や論文を輪読して、それに関係する史跡を直接踏査し、歴史の様々な事象を現地に立って追想することに重点を置いています。現地に赴けば、史料からは読み取ることが出来ない周辺世界が見え、思いもよらなかった発想や問題意識が浮かび上がってきて、歴史の現場に立つことの大切さが実感できます。

ゼミがスタートし、さっそく輪読する史料・論文について皆で話し合いましたが、なかなか決定せず、先ずは史跡踏査から開始しようと意見が一致しました。そこで、思い浮かんだのが、先に報道された桜井市纏向遺跡で発見された仮面のことです。宗教とも関係が深そうな印象が強かったので、仮面が出土した纏向遺跡とその周辺の史跡を訪れることに決めました。

当日は天気にもまずまず恵まれ、最初に仮面が展示されている桜井市立埋蔵文化財センター、次に近接する箸墓、景行天皇陵、珠城山古墳、そして山辺の道を通って大神神社、最後に金屋の石仏を見学して終了しました。全コースをレンタサイクルで廻りましたが、けっこう坂道が多くて難儀しました。それでもさわやかな秋風に吹かれて心地良い研修でした。山辺の道はさすがにハイカーが多く、それも年配の人たちが目立ち、若者の姿が少なかったのが印象的でした。そのご報告をいたしましょう。

桜井市の象徴大神神社

桜井市の象徴大神神社

大神神社の御神体である三輪山。御諸山とも云われる。山自体が神様です。いわゆる神奈備山ですね。

山の中には、沢山の祭祀遺跡があると聞いたことがあります。まさに霊山、聖地であります。祀られているのは大物主神、少名彦神とも云います。蛇神婚神話は有名です。この神話の典拠を探して読むことになりました。それにしても大きい一の鳥居でした。


 

纏向遺跡出土仮面

纏向遺跡出土仮面

説明によれば、農具の鍬を転用して製作されたそうです。確かに、口の部分が鍬の柄の組入部分であったことがうかがえました。

他のケースに展示されていた実際の鍬と比較すると、そのことが明確に分かりました。昔の人は上手に再生利用していたようです。

でも何に使った仮面なのでしょうか。仮面来訪神の信仰がこの地域にもあったのでしょうか。


仮面を食い入るように見る私達

仮面を食い入るように見る私達

「いやー、ちょっと! あんたに似てない!!」

「ちゃうちゃう! あんたにそっくりや!!」


箸墓

箸墓古墳

日本で最も古い前方後円墳の一つ箸墓古墳です。3世紀半ば頃の古墳と云われ、ご存知ヒミコの墓ではないかという説もあります。

日本書紀には、昼は人が造り、夜は神が造った、と記されてます。

被葬者はヤマトトトヒモモソヒメノミコト、「舌噛みそうー!」古墳の木々が美しくて印象的でした。


景行天皇陵

景行天皇陵

「これは近くから見たら、ただの山やんか。」「そんなこと言うたら、息子のヤマトタケルノミコトが成敗に来るかもよ」


珠城山古墳からみた遠景

珠城山古墳からみた遠景

珠城山古墳では石室が露呈していました。
石室の中に入るのは初めての経験で感激しました。

先生が石舞台の石室はもっともっと大きいですよ、と仰ったので、明日香にも行って是非見てみたいと思いました。

それにしても景行天皇陵、大きくて綺麗でした。


感想
学生A
現地を訪れ、実物を見て、そこから考えついていくことが、今後の役にたつと思いました。
そこから培われた想像力によって、これから立ち向かう歴史的な謎を解く手助けになると、あらためて感じました。
学生B
最初に行った桜井市立埋蔵文化財センターで仮面の実物が見られたのは良かったです。
説明パネルの図を見て、鍬の時の形がよく解りました。縄文式土器と弥生式時の違いについて先生の話を聞いて、ただ事実をうけとめるだけではなく、その裏側を想像することが大事なんだと思いました。この次はもっと下調べをして行きたいと思います。

 

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