神戸女子大学

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西洋服飾の歴史研究で活躍中の卒業生が講義

2017.6.21 学園広報

全学共通教養科目の「基礎Ⅰ・マイライフ・マイキャリアⅠ」は、1年生を対象にした学生生活を有意義なものにするための方策を基礎から学ぶ授業です。卒業時の自分は何を身につけているのか想像し、生活時間管理、文章力などの基礎的な力を磨く方法を学びます。

「基礎Ⅰ・マイライフ・マイキャリアⅠ」では一連の講義の中に社会で活躍している先輩に学ぶ時間があります。2017年6月21日・水曜日に公益財団法人京都服飾文化研究財団(以下KCI)で、キュレーター(注)として活躍している筒井 直子氏を講師に招き、「服飾を学び、服飾研究を仕事にすること~京都服飾文化研究財団での活動を通して」という演題でKCIの機能、収集している服飾資料、西洋服飾の歴史、所蔵品の国内外の美術館・博物館における衣装展の企画・公開などについて詳細に講義をしていただきました。

筒井氏は神女大家政学部家政学科を卒業し、大学院家政学研究科 生活造形学専攻 博士前期課程を修了した先輩です。

講義では、KCIが所蔵する17世紀初頭の衣装から現代を代表するデザイナーから寄贈された衣服までの画像を提示し西洋史も織り交ぜながらの説明に学生たちは目を輝かせて聞いていました。

続いて、2016年9月から 2017年1月までモスクワ・クレムリン美術館で開催された展覧会を例にあげて、国内外の美術館・博物館と共催での開催に至るまでの工程について詳細な解説がありました。キュレーターが関わる仕事は、出展作品の選出、作品調査、作品解説、カタログや広報資料作成、梱包・輸送、展示作業まで数多くあり、司書や保存担当、補修担当、教育普及担当の人々と協力して展覧会を開催していくことが分かりました。

筒井氏は、KCIの行なう事業のさまざまな過程で、家政学科で学ぶ専門知識や技能を生かす仕事があることも説明しました。

学生たちは、服飾の歴史研究の分野の第一線で活躍している先輩の講義を聞いて、将来の夢が膨らみ、授業の最後に筒井氏が学生時代にやっておきたいこととしてあげられた「さまざまな専門分野を知る、さまざまなジャンルの本を読む、本物を見る、時間的・空間的な軸を広げる、いろいろな世代の人と会って話をする」という言葉は、後輩たちへ力強い励ましになりました。

(注)博物館・美術館などの、展覧会の企画・構成・運営などをつかさどる専門職

  • 西洋服飾の歴史研究で活躍中の卒業生が講義の様子
    講義の様子。スクリーンはエリザベス1世の肖像画。17世紀の衣装に着目
  • 西洋服飾の歴史研究で活躍中の卒業生が講義の様子
    KCI所蔵シャネルの1927年頃の作品について解説
  • 西洋服飾の歴史研究で活躍中の卒業生が講義の様子
    講義する筒井 直子氏
  • 西洋服飾の歴史研究で活躍中の卒業生が講義の様子
    筒井氏が学生時代に授業を受けた教員である平田 耕造副学長(右)と中西 正恵教授(左)、キャリアサポートセンター田井中 幸課員とKCIのパンフレットを手に記念撮影

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