神戸女子大学

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2018年度学位記授与式を挙行

2019.3.16 学園広報

2019年3月16日・土曜日、2018年度学位記授与式を神戸ポートピアホテル・ポートピアホールにて執り行い、学部卒業生816名、大学院博士前期課程並びに修士課程修了生7名、学校教育学専攻科の修了生2名、学位取得者1名、合計826名の学生が神女大を巣立っていきました。

式辞で中島 實学長は、これから社会人としてのスタートラインに立つ卒業生に、フランスの作家ロマン・ロランの言葉を引用して社会に新たな一歩を踏み出す学生に激励を込めた言葉を贈りました。

式終了後、卒業生たちは、各学科に分かれて学位記や記念品を担任の教員から受け取り、続いて行われた全学部一堂に会しての卒業記念祝賀会では、友人や教員との学生生活を名残惜しみながら楽しい時間を過ごしました。

  • 式の様子1学位記授与
  • 式の様子2中島 實学長の式辞
  • 式の様子3行吉 誠之理事長の祝辞
  • 式の様子4在学生代表送辞
  • 式の様子5看護学部の初めての卒業生による代表謝辞
  • 式の様子6会場の様子
  • 式の様子7乾杯 先生と一緒に
  • 式の様子8乾杯 よろこびがはじけています
  • 式の様子9司会者です
  • 式の様子10家政学部家政学科
  • 式の様子11家政学部管理栄養士養成課程
  • 式の様子12文学部日本語日本文学科
  • 式の様子13文学部英語英米文学科
  • 式の様子14文学部神戸国際教養学科
  • 式の様子15文学部史学科
  • 式の様子16文学部教育学科
  • 式の様子17健康福祉学部社会福祉学科
  • 式の様子18健康福祉学部健康スポーツ栄養学科
  • 式の様子19看護学部看護学科
  • 式の様子20中島学長も学生と記念撮影
  • 式の様子21ビンゴゲームで盛り上がりました
学長式辞

ここに、晴れて神戸女子大学を巣立っていく家政学部、文学部、健康福祉学部、看護学部の卒業生816名、学校教育学専攻科修了生2名、大学院博士前期課程ならびに修士課程修了生7名、そして、日夜研究に励み、見事、博士の学位を取得された方1名、合計826名の皆さん、ご卒業ならびに修了まことにおめでとうございます。心からお慶び申し上げます。

本日は、皆さんの晴れの門出をお祝いするため、ご多忙の中、多くのご来賓の方々にも、ご列席をいただいております。心からお礼を申し上げます。そして、今日まで長きにわたり、お子様の勉学を、物心ともに支え、成長を暖かく見守ってこられた、ご家族の方々も多数ご出席いただいております。神戸女子大学の教職員を代表しまして、心からお慶びを申し上げますともに、皆様方のこれまでのご尽力に深く敬意を表したいと思います。

さて、ご卒業にあたり、旅立っていく皆さんへのはなむけと激励の気持ちを込めて、少しお話をさせていただきます。

皆さんの多くが入学された、2015年(平成27年)という年は、3月に北陸新幹線の開業があり、6月には公職選挙法が改正され、18歳で選挙権を持つことになりました。また、10月にはノーベル物理学賞を梶田 隆章氏が、医学生理学賞を大村 智氏が受賞された年でありました。皆さんは、これらの社会的出来事のあった年に入学されましたが、その時からの4年間には、日々の授業や試験などの学業や、クラス、寮、サークルなどの仲間との交流、そして学外でのボランティアなどの活動、さらに恋愛も経験されたかもしれません。とくに、4年生になってからの就職活動、資格試験や採用試験の受験などでは、たいへんな努力や苦労をされた人もいることと思います。

みなさんが過ごされたこの4年という期間は、人間の一生の成長からみた場合には、青年期の後期にあたり、一般には、大人への過渡期の終わりに位置する時期でありました。言うなれば、大人になるための仕上げの時期を、皆さんは、この神戸女子大学で過ごしたわけであります。学生生活はこれで卒業となりますが、皆さんの人生全体からみますと、これがゴールではなく、むしろ、一人の大人として、また、社会人として新たなスタートラインに立ったばかりであるといえます。これから先には、これまで生きてきた年月より、はるかに長い40年、50年という歳月が、皆さんを待っております。人によって進む道はさまざまではありますが、例えば、就職、キャリアアップ、転職、結婚や子の誕生、さらには今日、皆さんのご家族がまさに体験されていますように、皆さん自身の子供の入学や卒業など、人生における大きなイベントが、皆さんを待ち受けています。

とくに、社会に第一歩を踏み出してからの10年、さらに15年は、これまで以上に、皆さんの人生にとって大切な時期となります。このことを示唆する例として、例えば、40年後、あるいは50年後、皆さんが高齢者になったときに、自分の人生に起った、さまざまな出来事を思い出してみたとしましょう。これは自伝的記憶と専門的に呼ばれているものですが、多くの研究結果によりますと、長い一生の中でも、特に20代を中心に、10代後半から30代前半あたりに起った経験が、最も多く思い出されることが報告されており、バンプ現象と呼ばれています。この理由は、この時期に進学や就職、恋愛や結婚、さらに子育てや仕事での苦労など、人生を左右する重要な選択や出来事が、多くの人に起こるためではないかと考えられています。いずれにしましても、神戸女子大学で体験したことはもとより、これから先の10年、15年の間も、人生における重要なシーンの1つ1つとなっていく、まさに自分の人生そのものと言える濃密な経験が、皆さんを待っています。ぜひとも、これからの人生の1コマ1コマを、苦労や困難に遭遇しながらも懸命に切り開いて、実り豊かな人生となるよう歩みを進めていただきたいと、心から念願いたします。

皆さんとの名残は尽きませんが、私たちは、人生の折々にいろいろなものに、さよならを告げなければならない時があります。本日もそのような時かと思います。この節目の時にあたって、皆さんにはフランスの作家ロマン・ロランによる、たいへんシンプルな言葉を送りたいと思います。
「偉大な人は自分ができることをする。しかし凡人たちは、できる事もしないで、できない事を望んでばかりいる」
これは、何も「偉大な人」に限った話ではなく、私たち自身にそのまま置き換えられる言葉であると思います。これから歩まれる人生の中で、時折立ち止まって、できることをせずに、できもしないことばかりを望んでいないかを、今一度自らに問いかける機会を、ぜひ持っていただきたいと思います。

結びにあたり、卒業生のみなさん、ならびにご家族の皆様に一言、申し上げます。神戸女子大学は、昭和41年(1966年)に開学して以来、50年余りの歴史を刻んでまいりました。次の半世紀に向けて、現在、新たな歩みを進めているところであります。今後も、本学は、「自立心」をもった女性、「対話力」にすぐれた女性、「創造性」豊かな女性の育成を教育目標に掲げながら、皆様がいつまでも、誇りにできる母校であり続けるよう、教職員一同、努力して参る所存であります。これからも末永く、神戸女子大学を見守り続けていただきますよう、心よりお願いを申し上げまして、私の式辞といたします。

本日は、まことに、おめでとうございます。

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