神戸女子大学・神戸女子短期大学 学長 栗原 伸公
2020年2月14日更新
神戸女子大学・神戸女子短期大学
学生・教職員の皆様へ
新型コロナウイルスによる肺炎などの感染症を法律に基づく「指定感染症」とする政令が2020年2月1日・土曜日に施行されました。これにより新型コロナウイルスは「学校保健安全法」に定める学校において予防すべき感染症(以下「学校感染症」という)の第一種感染症とみなされます。これを受けて、神女大としても新型コロナウイルスの感染拡大防止のため学生・教職員の皆様には以下のとおり対応をお願いします。
1.感染予防について
新型コロナウイルス感染症は、感染流行地域に渡航歴のない感染者や症状のない感染者が確認されています。感染経路は現時点では飛沫感染(咳やくしゃみの飛沫)と接触感染(手やつり革、ドアノブなど)が考えられます。感染予防のため、できるだけ人混みを避けるとともに手洗いやマスク着用等の咳エチケットを励行して下さい。
2.中国本土(香港、マカオを含む)から帰国した場合の対応について
中国本土(香港、マカオ含む)から帰国した時は、速やかに保健室に連絡して下さい。
(1)湖北省もしくは浙江省から帰国または湖北省もしくは浙江省在住の方と接触があった場合
①帰国時に発熱(37.5度以上)や呼吸器症状が無い場合
帰国の日から14日間は毎日検温し、厳重な健康観察を行ってください。健康観察期間は自宅待機を要請します。保健室が本人または保護者等と連絡を密に取り、14日間症状が無く経過したことを確認し、自宅待機を終了します。
②帰国時または帰国後14日以内に発熱(37.5度以上)かつ呼吸器症状が出た場合
他の人との接触を避けマスクを着用し、速やかに本人または保護者から(学生の場合は保護者から)最寄りの「帰国者・接触者相談センター」(各自治体に設置されています)に電話相談し指示に従って下さい。併せて保健室への連絡もお願いします。
③受診の結果、感染が確認された場合(感染疑いの場合を含む)
本人または保護者から保健室に受診結果を連絡して下さい。必要に応じ下記の措置をとります。
学生:神女大では学校感染症の第一種感染症として治癒するまで登校停止の取り扱いとします。
※教務課と保健室が連携して授業、試験において不利益にならないよう個別に対応します。
教職員:行吉学園の就業規則に基づき治癒するまで出勤を禁止します。(出勤の禁止:就業規則41条)
(2)湖北省および浙江省を除く中国本土(香港、マカオを含む)から帰国し湖北省および浙江省在住の方と接触がない場合
①帰国時に発熱(37.5度以上)かつ呼吸器症状が無い場合
帰国の日から14日間は健康観察をして下さい。保健室が本人または保護者等と連絡を取り、健康状況を確認し、14日間症状が無く経過したことを確認できれば健康観察を終了します。
②帰国時または帰国後14日以内に発熱(37.5度以上)かつ呼吸器症状が出た場合
他の人との接触を避けマスクを着用し、速やかに近くの医療機関を受診して下さい。受診した際には本人または保護者から受診結果を保健室に連絡してください。必要に応じ、登校停止、出勤停止等の措置をとります。
(上記(1)‐ ③に準じて対応)
3.海外渡航について
外務省の感染症危険情報では、中国の湖北省全域および浙江省温州市はレベル3(渡航中止勧告)、それ以外の地域はレベル2(不要不急の渡航は自粛)が発出されています(2020年2月14日現在)。危険レベルが引き下げられるまで中国全土への渡航を中止して下さい。今後の新しい情報につきましては、適宜ホームページ、KISSシステム等の確認をお願いします
須磨キャンパス保健室 TEL:078-737-2315 PIキャンパス保健室 TEL:078-303-4707
(参考)コロナウイルスとは
コロナウイルスは人や動物の間で広く感染症を引き起こすウイルスです。人に感染を引き起こすものはこれまでに6種類が知られていますが、深刻な呼吸器疾患を引き起こすことがあるのはSARS-Cov(重症急性呼吸器症候群コロナウイルス)とMERS-Cov(中東呼吸器症候群コロナウイルス)でそれ以外は、感染しても通常の風邪などの重度でない症状にとどまります。
新型コロナウイルス感染症は、過去にヒトで感染が確認されていなかった新型のコロナウイルスが原因と考えられる感染症です。
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