ブックタイトル神戸女子大学家政学部紀要 第50巻

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神戸女子大学家政学部紀要 第50巻

- 26 -保育園児の朝食に神戸女子大学家政学部紀要,50,26-32,2017おける主食の差異が栄養素等摂取量に与える影響保育園児の朝食における主食の差異が栄養素等摂取量に与える影響髙橋 孝子1、笠原 賀子2、佐藤 ゆき31 神戸女子大学家政学部 給食経営管理研究室2 山形県立米沢栄養大学3 東北大学東北メディカル・メガバンク機構(元国立環境研究所)The Influence That a Difference of the Staple Food in the Breakfast ofNursery School Children gives to Energy and Nutrients IntakeTakako TAKAHASHI1, Yoshiko KASAHARA2, Yuki SATO11 Laboratory of Nutrition and Foodservice Management, Faculty of Home economics,Kobe Women’s University2 Yamagata Prefectural Yonezawa University of Nutrition Sciences3 Tohoku Medical Megabank Organization, Tohoku University (Pre-National Institutefor Environmental Studies )要 旨新潟県N市内の保育園において、承認の得られた3歳~5歳の園児のうち、すべてのデータが得られた18名を対象とした。調査期間は、2012年8月の平日2日と休日1日の連続しない合計3日間であり、平日は2日間の延べ人数とした。保育園給食は、調査員1名が園児8名を担当し、秤量記録法による食事調査を行った。保育園児の朝食の主食を平日休日別にパン食とごはん食の2つのグループに分類して解析した。保育園児の平日のごはん食摂取者は、パン食摂取者と比較し、昼食の栄養素等摂取量に有意な差はないものの、朝食、夕食及び1日当りのエネルギー摂取量が低い。しかし休日では、朝食の主食が異なっても朝食、昼食、夕食、1日当りの栄養素等摂取量は同様であることが明らかとなった。キーワード 朝食様式、幼児、栄養素等摂取量1. 緒 言第3次食育推進基本計画1)が2016年度から2020年度の5年間を期間とする新たな食育推進基本計画として、2016年3月に決定された。そこでは子供の貧困問題2,3,4)や社会環境の変化や様々な生活様式等、食をめぐる状況の変化に伴い、保育所における食育の計画の見直し及び食育の取組が重要視されている。また我が国の豊かで多様な食文化が保護・継承されるよう、食文化の継承に向けた食育の推進について、保育所での取組が期待されている5)。我が国の和食は世界遺産にも認定され、健康に良いと欧米等で認められている6)。その反面、日本人の米消費量は1年間で国民一人当り1966年度111.7kgが、2014年度には55.6kgと減少し7)、和食のみならず、ごはん食の文化が危ぶまれている。本報では、幼児の朝食における主食に焦点をあて、主食がごはん食であるかパン食であるかにより、その後の食事や1日全体の栄養素等摂取量にど