ブックタイトル神戸女子大学家政学部紀要 第50巻

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神戸女子大学家政学部紀要 第50巻

- 34 -栄養学を学ぶ女子大学生の居住形態と食習慣との関連1700kcal,身体活動レベルⅡで1950kcalとなっている。これらのことは,20歳代女性のエネルギー摂取量は60歳代女性よりも少なく,ほぼ70歳代女性の値に近いこと,そして身体活動に必要なエネルギー量も満足に摂取していないことを示している。このような20歳代女性の少ないエネルギー摂取量の背景には,「女性は痩せている方が美しい」という価値観の形成4)による痩せ願望5-9)が関与している蓋然性が高い。加えて,痩せることへの手段としての可能性を含めた何らかの理由による欠食習慣も大きく影響を及ぼしていると言えよう。内閣府によって調査された大学生の食に関する実態・意識調査10)では,朝食をほとんど毎日摂る者は61.1%,ほとんど摂らない者は13.3%であり,女性より男性の方が,自宅生より下宿生の方が,朝食の欠食頻度が高かったと報告されている。また,夕食の開始時刻が遅い者ほど朝食の欠食頻度が高いこと,健康であると自己評価している者ほど朝食の摂取頻度が高いこと,栄養バランスへの意識が高い者ほど朝食の摂取頻度が高いこと,なども報告10)されている。家族等と同居している者よりも一人暮らしをしている大学生の方が朝食の欠食頻度が高いことについては,上述の報告10)以外にも数多く報告11-15)されている。さらに,朝食,昼食,及び夕食において主食・主菜・副菜の3食を揃えた栄養バランスの良好な食事を摂っている者は,家族と同居している者の方が独居の者より多いことも報告11,13,16)されている。最近,自宅生及び下宿生に関わりなく,主食・主菜・副菜を揃えた朝食や昼食を摂る頻度が低い者において,朝食の欠食習慣ありの者が多かったということが報告11)された。同様な傾向は,夕食においても認められている。この報告は,朝食の欠食習慣がある者は,栄養バランスが良好ではない朝食,昼食,及び夕食を摂る頻度が高いことを示唆している。そこで今回は,栄養学を学ぶ女子大学生の居住形態と食習慣との関連性について検討することを目的としたが,併せてこの点についての検証も行ったので報告する。Ⅱ.方 法1.調査対象と調査方法兵庫県神戸市内の栄養学を学ぶ305名の女子大学生(3,4年生)を調査対象者として質問紙調査を行った。2009年9月及び2010年7月,質問紙及び調査に関する説明文書を対象者に配布した。後日,同意が得られた248名の対象者から質問紙を回収した。質問紙のうち,質問項目に未回答のものは解析対象から除外し,全てに回答されたものを有効回答(235名,77. 0%)として解析した。なお,今回のデータは先の調査時17)に併せて収集したものである。質問紙の配布枚数及び回収枚数は先と同じであるが,除外規定が異なるため,有効回答数を異にしている。2.調査内容調査は年齢,居住形態,食事(朝食,昼食,夕食,及び間食)の摂取頻度,間食の摂取時間帯,及び食事(朝食,昼食,夕食)の栄養バランスよりなる。居住形態については,一人暮らしかを尋ね,「はい」と回答のあった者を独居とし,「いいえ」と答えた者を同居とした。朝食,昼食,夕食,及び間食の摂取頻度については,「毎日」「週に5- 6日」「週に3- 4日」「週に1- 2日」「食べない」の5段階で回答を求めた。解析に当たっては,朝食,昼食,及び夕食については「毎日」摂っている場合を「欠食習慣なし」,これ以外を1つに統合して「欠食習慣あり」として2分類で結果を示した。間食については「毎日」摂っている場合を「摂取習慣あり」とし,これ以外を1つに統合して「摂取