ブックタイトル神戸女子大学家政学部紀要 第50巻

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概要

神戸女子大学家政学部紀要 第50巻

- 35 -佐藤 勝昌、佐藤 誓子習慣なし」として2分類で結果を示した。なお,欠食については,国民健康・栄養調査1,2)に従って,①食事をしなかった場合,②錠剤などによる栄養素の補給,栄養ドリンクのみの場合,③菓子,果物,乳製品,嗜好飲料などの食品のみを食べた場合,とした。間食の摂取時間帯については,「朝食前」「朝食と昼食の間」「昼食と夕食の間」「夕食と就寝までの間」の4分類から,摂取頻度を問わずに回答を求めた。食事の栄養バランスについては,バランスの良い食事が摂れているかを尋ね,「摂れている」「ほぼ摂れている」「あまり摂れていない」「摂れていない」の4段階で回答を求め,前2者を1つに統合して「良好」,後2者を1つに統合して「不良」として2分類で結果を示した。バランスの良い食事とは,少なくとも1食に主食・主菜・副菜の3種がそろった食事を指すと説明した。この点に関しては,栄養学を学ぶ対象者は熟知している。3.統計解析解析にはIBM SPSS Statistics 22(日本IBM株式会社,東京)を用いた。統計学的検定の有意水準は0.05(両側検定)とした。分割表の検定にはFisherの正確確率検定を用いた。分割表のどのセルの観測度数が期待度数よりも有意に多いかは,調整済み標準化残差を算定する残差分析によった。4.倫理的配慮本研究は,神戸女子大学ヒト研究倫理委員会の承認(承認年:2009年及び2010年,受付番号:H21-9及びH22-3)を得た上で行った。調査対象者には,研究の目的及び意義,研究の方法及び期間のほか,研究への協力は自由意思であり拒否できることなどを文書で提示した。Ⅲ.結 果今回の調査対象者である女子大学生の居住形態と食習慣に関する概要は表1に示す。対象者の年齢は,21歳以下の者が若干多かった。全対象者の平均年齢は21.4±0.7歳(平均値±標準偏差)(中央値:21歳)であった。独居あるいは同居別の居住形態は,両者がほぼ同数であった。欠食習慣のある者は,朝食欠食が最も多く37%を占めていた。間食の摂取習慣のある者は20%であり,その摂取時間帯は昼食と夕食の間が最も多かった。表1. 女子大学生の居住形態と食習慣に関する概要(n=235)項 目カテゴリ度数%年齢21歳以下142 60.422歳以上93 39.6居住形態独居119 50.6同居116 49.4欠食習慣あり*朝食87 37.0昼食17 7.2夕食23 9.8三食のうち少なくとも一食96 40.9間食の摂取習慣あり† 47 20.0間食の摂取時間帯‡朝食前2 0.9朝食と昼食の間11 4.7昼食と夕食の間192 81.7夕食と就寝までの間104 44.3* 毎日摂っていない場合を欠食習慣ありとした。† 毎日摂っている場合を摂取習慣ありとした。‡ 摂取頻度は問わなかった。表2には居住形態と食習慣との関連を示す。欠食習慣は,朝食においてのみ居住形態との間の関連は統計学的に有意であり,朝食の欠食習慣のある者は独居者に多かった。間食の摂取習慣と居住形態との関連も有意であり,摂取習慣のある者は同居者に多かった。間食は,いずれの摂取時間帯においても居住形態との間の関連は有意でなかった。食事の栄養バランスは,朝食,昼食,及び夕食のいずれにおいても居住形態との間の関連は有意であり,栄養バランスの良好な食事を摂っていた者は,同居者の方が多かった。