ブックタイトル神戸女子大学家政学部紀要 第50巻

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神戸女子大学家政学部紀要 第50巻

- 41-十一 玲子、田北 智端子2.方  法(1) 調査対象者と調査方法対象者は近畿及び九州地区に在住する60歳代の女性である。2015年1~3月、質問紙(無記名)及び調査に関する説明文書を対象者に郵送あるいは直接配布した。後日、同意が得られた対象者より質問紙を同様の方法で回収した。質問紙は196枚配布し、143枚回収した(回収率73%)。回収した質問紙のうち、全ての項目に記入漏れのなかった対象者(139名)を有効回答(有効回答率71%)とした。(2) 調査内容調査内容は基本属性(年齢、職業の有無)、外出頻度、余暇活動の頻度、衣服の購入方法、外出着購入時の重視項目である。衣服の購入方法については、店舗や各種通信販売(テレビ、カタログ、インターネット)の別を複数回答可で尋ねた。外出着購入時の重視項目には、その機能性、取り扱い性、嗜好性、ファッション性、及び経済性に関する23項目を設定した。そして、それらのうちから3項目を選ぶ複数回答を求めた。一般的に、衣服が用途に対して備えている性質・性能を総合して衣服の品質となる。品質には、衣服が当然保持していなければならない「当たり前品質」と消費者の嗜好や価値観にかかわる「感性品質」とがある3)。今回の検討では、我々が設定した23項目を両者に分類して集計した。(3) 集計収集した調査データは、単純集計したのち、度数およびパーセントで提示した。(4) 倫理的配慮本研究の調査対象者には、調査資料を用いる意義・研究目的・研究方法のほか、研究への協力は自由意思であり、拒否できることなどを文章で提示した。3.結果と考察表1には調査対象者の属性を示す。年齢については、60-64歳と65-69歳は、それぞれほぼ半数ずつを占めていた。職業の有無もほぼ同数で、60歳代ではまだ仕事に就いている者が多かった。外出頻度は、「多い」「やや多い」と回答した者はともに35%で、全体の半数以上を占めていた。余暇活動の頻度については、「頻繁」及び「少し」活動している者は、全体の75%以上であり、これは仕事以外のことで、生活をさらに充実させ、楽しみたいという前向きな意欲の表れを示していると考えている。表1. 調査対象者の属性項 目カテゴリ度数(%)年齢(歳) 60-64 61(44)65-69 78(56)職業有66(48)無73(53)外出頻度多い48(35)やや多い48(35)少ない43(31)余暇活動の頻度頻繁36(26)少し69(50)していない34(25)衣服の購入方法は表2に示す。最も多かったのは「店舗」で購入するであった。これは、実際に衣服を手に取り、見てから購入の判断をする者が圧倒的多数であることを示唆している。場合によっては、試着することで自分に似合うかどうかを確認できることから、安心という心理が働いているかもしれない。通信販売利用者も少なくはなく、「カタログ通信販売」は4人に1人が利用していた。また、「インターネット通信販売」で衣服を買う者の存在も明らかになり、これはインターネットでの買い物に抵抗感が