ブックタイトル神戸女子大学家政学部紀要 第50巻

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神戸女子大学家政学部紀要 第50巻

- 42 -60歳代女性の衣生活の実態ないという現れであり、情報機器の扱いに積極的な60歳代が増えていることに起因していると考えている。今後、さらにインターネットでの買い物をする者の割合が多くなると予想している。表2. 衣服の購入方法*項 目度数(%)店舗130(94)カタログ通信販売33(24)インターネット通信販売8(6)テレビ通信販売6(4)*複数回答表3及び表4には外出着購入時の重視項目を示す。当たり前品質(表3)において最も重視された項目は「動きやすい」であり、次いで「サイズが合っている」「洗濯しやすい」「肌触りが良い」「暑さ・寒さに対応している」の順であった。「動きやすい」とは着装した時に、圧迫感を感じないもの、動作の邪魔にならない着心地がよいと感じるものである。また、サイズ適合、取り扱い易さ、動き易さが重視され、素材・機能にこだわった製品を求めていることがうかがえる。表3. 外出着購入時の重視項目(当たり前品質)*項 目度数(%)動きやすい51(37)サイズが合っている43(31)洗濯しやすい37(27)肌触りが良い17(12)暑さ・寒さに対応している16(12)軽い14(10)脱ぎ着しやすい13(9)ストレッチ素材11(8)きつくなく緩め10(7)価格が安い6(4)アイロンがけが不要6(4)柔らかい素材2(1)汚れにくい0(0)*複数回答感性品質(表4)については、「自分に似合っている」ものが最も重視され、次いで「手持ちの服と組み合わせることができる」「体型をカバーできる」と続いていた。これらは、おしゃれ感覚を充足させることが、外出着購入時の判断基準になっていることを示唆している。また、10%前後の者が「明るい色・柄」「個性的なデザイン」「年齢より若向き」の外出着を選択していた。これらも上述したと同様に、おしゃれ感覚を表していると考えている。表4. 外出着購入時の重視項目(感性品質)*項 目度数(%)自分に似合っている73(53)手持ちの服と組み合わせることができる38(27)体型をカバーできる(身体的特徴に適合している) 36(26)明るい色・柄15(11)個性的なデザイン12(9)年齢にあっている(年相応) 10(7)年齢より若向き9(6)流行している4(3)地味な色・柄2(1)高級である1(1)*複数回答以上より、60歳代の女性は、約半数が仕事を持ち、外出頻度が多く、ある程度の余暇活動を頻繁に行っていた。これらは、彼女達の日々の生活が能動的であることを示唆している。そして、60歳代女性は、通信販売よりも実店舗で衣服を購入し、生活態度が能動的であることから、外出着については動きやすく、サイズが合い、洗濯しやすい衣服を選択し、且つおしゃれ感覚も持っている、という衣生活での傾向が明らかになった。謝 辞本研究を行うにあたり、アンケート調査にご協力をいただきました皆様に、厚く御礼申し上げます。文 献1) 田川香津子:高齢化社会に衣服分化で貢献する「ユニバーサルウェア」、繊維製品消費科学、44、205-212(2003)