ブックタイトル神戸女子大学家政学部紀要 第50巻

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神戸女子大学家政学部紀要 第50巻

- 3 -ガンガ 伸子思われる。例えば、魚介類のなかには、1尾購入しておろすようなものもあれば、さしみ盛り合わせのように、家庭内での調理が不要なものも含まれる。そこで、表1に示すように、調理の手間という観点から、内食を素材と簡便化食品に区分した。この簡便化食品に、直接的な食の外部化を示す中食と外食を加えて、食の簡便化を示すものとしてとらえることとする。菓子類や酒類等の嗜好性食品と学校給食は他の食料に分類した。以上のような食料分類にしたがって、世帯主の年齢階級別に食料支出に占める支出シェアを求め、図2に示すとおり食の簡便化の実態をみていくこととする。使用するデータは、総務省統計局「家計調査」のオーダーメード集計によるものである。品目分類の1世帯当たり1か月間の品目別支出金額で、世帯主の年齢階級別収入階級別月別データ(全国:二人以上の世帯)を2005年から2013年までの9年間を平均した結果である。表1. 調理の手間による食料の分類内 食中 食外 食他の食料穀 類素 材簡便化食品主食的調理食品他の調理食品食事代喫茶代飲酒代菓子類酒類飲料米 学校給食小麦粉生うどん・そば乾うどん・そばスパゲッティ中華めんもちパンカップめん即席めん など魚介類生鮮魚介(さしみ盛り合わせを除く)塩干魚介さしみ盛合わせ魚肉練製品他の魚介加工品(かつお節・削り節、魚介のつくだ煮、魚介の缶詰など) など肉 類生鮮肉加工肉乳卵類卵牛乳乳製品 など野菜・海藻生鮮野菜乾物・海藻油揚げ・がんもどきこんにゃくおから など豆腐納豆梅干し漬物つくだ煮 など果 物生鮮果物果物加工品油脂・調味料油脂調味料内食のシェアは素材も簡便化食品もともに、年齢階級が上がるにつれて上昇し、70歳以上で最も高く素材0.2979、簡便化食品0.2717を示した。逆に、外食の支出シェアは、世帯主の年齢階級が若くなるほど高くなっており、25-29歳が最も高く0.2694であった。しかも、25-29歳と30-34歳の世帯では、食料支出に対するシェアのなかで外食が最大のシェアを占めることがわかった。中食の支出シェアは、いずれの年齢階級においても大きな差はないが、40歳代後半から50歳代の支出シェアは0.12を越えており他の年齢階級よりも高くなっている。調理の手間があまりかからない簡便化食品は中食と同じような傾向を示すと考えていたが、結果は、素材と同図1 食の外部化率の変化  (全国:二人以上の世帯のうち勤労者世帯)注1) 総務省統計局「家計調査」(1963- 2015年)より作成した。 2) 中食比率:食料支出に占める調理食品(弁当等の主食的調理食品、惣菜等の他の調理食品)の支出比率 3) 外食比率:食料支出に占める外食の支出比率 4) 外部化率=中食比率+外食比率0.05.010.015.020.025.030.035.01963 1966 1969 1972 1975 1978 1981 1984 1987 1990 1993 1996 1999 2002 2005 2008 2011 2014(%)(年)中食比率外食比率外部化率