ブックタイトル神戸女子大学家政学部紀要 第50巻

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概要

神戸女子大学家政学部紀要 第50巻

- 5 -ガンガ 伸子この需要体系において、以下に示す需要理論で要請される一般的な制約条件(収支均等、同次性、対称性)がパラメータの制約式として課せられる。収支均等(addi ng- up):(3) 同次性(homogeneity):(4) 対称性(symmetry):(5) AIDSにより、支出弾力性は(6)のように定義される。            支出弾力性: (6) Marshallの価格弾力性は(7)式のように定義される。            Marshallの価格弾力性: (7)  ここで  はクロネッカーのデルタで、   の時は1でその他は0である。(2)データ分析対象の5項目{①内食(素材)②内食(簡便化食品)③中食④外食⑤他の食料}の支出金額、世帯人員、有業人員のデータは、総務省統計局「家計調査」のオーダーメード集計によるものである。2005年から2013年までの品目分類の1世帯当たり1か月間の品目別支出金額で、世帯主の年齢階級別かつ収入階級別月別データ(全国:二人以上の世帯)である。収入階級の最高と最低のデータは除外している。価格指数は、総務省統計局「消費者物価指数」(2010年基準)より、品目別価格指数を分析対象5項目に対応するように統合した。実際のLA/AIDSの推計には、SAS Studioを使用した。4. LA/AIDSの推計結果と考察(1)式に示すLA/AIDSモデルを世帯主の年齢階級別に推計し3 、推定されたパラメータを(6)式にあてはめて支出(所得)弾力性を計算した結果は、表2に示すとおりである。表2. 所得弾力性の推定値項 目世帯主の年齢階級(歳)25-29 30-34 35-39 40-44 45-49 50-54 55-59 60-64 65-69 70-内食(素材) 0.6180 0.6887 0.6744 0.7626 0.7936 0.8047 0.8180 0.8502 0.7716 0.7711内食(簡便) 0.6719 0.7676 0.7816 0.5351 0.8114 0.8497 0.8294 0.7087 0.7845 0.9000中 食0.7476 0.7665 0.8802 0.8240 0.7751 0.8082 0.7932 0.8496 0.8003 0.8578外 食1.7959 1.8241 1.9306 2.1763 2.0265 2.1033 1.9607 2.1513 2.1144 1.9514他の食料0.8083 0.7554 0.7473 0.8907 0.8027 0.7461 0.8643 0.7461 0.8395 1.6172注) t 検定の結果、1%水準ですべて有意な結果を示した。3  紙幅の制約上、すべてのパラメータの推計結果については省略する。(1)式を推計した結果、System Weighted R-Squreは25-29歳:0.2237、30-34歳:0.2684、35-39歳:0.3392、40-44歳:0.3349、45-49歳:0.2501、50-54歳:0.2430、55-59歳:0.2747、60-64歳:0.3132、65-69歳:0.3022、70歳以上:0.3148である。オーダーメード集計による横断面データをプールして使用したため、あまり説明力は高くない結果であった。