
古典芸能研究センターは、行吉学園発祥の地である三宮キャンパス(神戸市中央区)にあります。
能楽資料の橘文庫、民俗芸能資料の喜多文庫をはじめ、古典芸能や民俗芸能に関する書籍・資料を幅広く備えた研究施設です。芸能に関連する様々な分野の資料を収集しており、個別の分野はもちろん、より総合的な調査・研究の拠点となっています。
なお、所蔵する資料は、学生・社会人を問わずどなたにもご利用いただけます。
感染予防・拡散防止のため、ご協力をお願いします
・発熱、咳、喉の痛み、ひどい倦怠感など、普段とは違う症状がある場合は、入室をお控えください。
・原則、マスクの着用と手指のアルコール消毒は個人の判断となります。ただし、基礎疾患をお持ちの方はマスク着用を推奨します。
・咳エチケットにご協力をお願いいたします。
最新情報
- 2025年6月9日(月)~8月29日(金)、展示室において、「古典芸能研究センター蔵 民俗芸能・民俗資料データベース」公開記念展示写真展「季節の神々 ~西谷先生が訪ねた兵庫の民俗~」を開催します。
- 2025年5月30日〜7月4日(不定期金曜日・全4回、14時00分~15時30分)、神戸女子大学・神戸女子短期大学オープンカレッジ春期講座 古典芸能研究センター共同企画「蔦屋重三郎と浮世絵」を開催します。
- 2025年6月の開室日をアップしました。
最終更新日:2025年6月6日
今月の資料 (2025年6月)
古典芸能研究センター所蔵の様々な資料の中から、毎月1点紹介します。
![]() | 〔絵入謡本〕 半紙本 12帖12曲 江戸前期写 列帖装で料紙は鳥の子。大きさはA・B二種あり、縦はAが24.0㎝、Bが23.6㎝、横は共に17.1㎝。紺地金砂子切箔散らし金泥霞引草木描表紙の左肩に、曲名を墨書した金泥下絵題簽を貼付する。見返しは銀砂子金銀切箔散らし。内題はなく、片面7行(三輪のみ6行)で、本文及び題簽はすべて同筆。本文の右肩に役名と「詞・カヽル・一セイ・サシ・上歌・ロンギ・クセ・ワカ・キリ」及び「上・中・下」などの謡い方注記を付すが、無章句で識語等は一切ない。木箱の蓋に「絵入謡本 12冊」と墨書されているが箱自体は新しい。箱裏に「大正十三年甲子七月十日/前田家於本郷邸内御払道具ノ/節求之」の墨書貼紙があり、もとは前田侯爵家の蔵書。 各帖には、彩色挿絵が四図ずつ(橋弁慶は三図)あったと思われるが、11箇所で絵が抜かれており、36図が残っている。絵入謡本の揃いは、東洋文庫(岩崎文庫)蔵「観世流謡本 絵入六番」程度しか知られていない。曲名を外題に従って記し(括弧内は通行曲名)、続いて括弧内に表紙絵の主題を記す。Aは《殺生石》(川藻と浮草)、《道盛(通盛)》(蔦)、《盛久》(篠)、《養老》(竹と梅)。Bは《あふひの上(葵上)》(浮草と葦)、《あこき(阿漕)》(藤)、《ありとをし(蟻通)》(秋根に藤)、《邯鄲》(浮草と水草)、《きよつね(清経)》(萩と薄)、《橋弁慶》(竜胆と薄)、《松風》(棕櫚と桔梗と薄)、《三輪》(竹林)。本文はいずれも江戸時代の観世流版本に近いが、《橋弁慶》はかなりの相違がある上、終曲部[ロンギ]の後半を欠く。 |
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