

2025.12.24 教職支援センター
2025年度保育士・幼稚園教諭の就職活動から内定までを振り返ってもらうインタビューを行いました。今後、シリーズで紹介していきます。
第6回目は、2026年4月から私立のこども園で働き始める学生のOさんにインタビューをしました。
Q、就活を振り返っての感想を聞かせてください。
就職活動は、改めて自分がどのような保育をしたいのか、保育者になりたいのか深く考える機会になりました。最初は、就職活動に対して不安が大きく、戸惑うことも多くありました。けれども、今では自分の理想とする保育の姿が少しずつ明確になり、自分を見つめ直し、夢に一歩近づく貴重な体験になりました。就職活動で一番しんどかったのは、「自分に合う園を見つける」ことでした。園によって方針や雰囲気、子どもとの関わり方が異なり、就職フェアなどに行くたびにそれぞれの園に魅力を感じ、自分が本当に働きたい園が分からなくなることもありました。周りのクラスメイトと比べて自分だけ遅れているような気持ちになり、早く就職を決めなければと焦りました。
Q、就活を経験したことで、自分が一番成長したと思うことはどんなことですか。
一番成長したのは「自分の考えを言葉で伝えられるようになった」ところです。これまでは、自分の考えを人前で話すのがあまり得意ではありませんでした。園見学や就職フェアで「どのような保育をしたいか」「子どもとどう関わりたいのか」自分の言葉で伝える機会が増え、初めは上手く言葉にできず悔しい思いをしましたが、繰り返すうちに自信を持って話せるようになりました。諦めずに続けられたのは、「保育者」になりたいという強い思いがあったからです。
Q、どうして保育士/幼稚園教諭になろうと思ったのですか。
小学生の頃から子どもが好きで、成長をそばで見守る仕事にあこがれを持ち保育者を目指しました。実習では、子どもの笑顔や「先生大好き」と言ってくれる言葉に励まされました。けれども、実習や就職活動が思うようにいかず、落ち込み「自分は向いてないのでは」と迷った時期もありました。それでも、子どもたちと関わる時間が一番楽しく、自分らしくいられると思えたことで、やはり保育者になりたいという気持ちが強くなりました。
Q、あなたが考える保育士/幼稚園教諭のやりがいは何ですか。
子どもたちは日々の生活の中で、昨日できなかったことが今日できるようになったり、友だちとの関わりで思いやりの気持ちが持てるようになったりします。その一つ一つの変化を見守り、支えることが保育者の喜びであり、やりがいだと思います。実習では子どもの個性や気持ちに寄り添う保育の大切さを知り、子どもたちの成長をそばで見ることに大きなやりがいを感じました。
Q、後輩へ一言
実習は緊張や不安もたくさんありますが、それ以上に子どもたちの笑顔や成長に出会える貴重な時間です。上手くいかないことも多く、落ち込むこともあるかもしれません。私自身、子どもとの関わり方に悩んだり、未熟さを実感したりすることがありました。けれども、子どもたちは保育者の小さな優しさや笑顔をよく見てくれています。焦らずに一人一人の気持ちに寄り添うことを大切にしてほしいです。また、先生方は温かく支えてくださる存在なので、悩んでいることは素直に相談してみてください。応援しています。
Q、未来に向かって
私は、子どもたちが安心して自分らしく過ごせる保育をしていきたいです。上手く気持ちを言葉にできない時は、保育者がその思いを受け止めて共感することで、子どもは自信を持って行動ができるようになると思います。その経験を通して、子どもの「やってみたい」という気持ちを大切にしていきたいです。そして、温かく見守り、支えられる保育者を目指します。


