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2012年1月26日
史学科 梶木

須磨寺での文化財搬出訓練に家政学科と史学科の学生が参加しました

2012年1月26日・木曜日、文化財防火デーにちなんで須磨寺において文化財搬出訓練が実施されました。

南海地震が発生して本堂から仏像を運び出すという事態を想定し、2年前に取り入れたトリアージ手法を用いて、須磨寺の方々と境内に避難した人びとが決められた手順に従って仏像を搬出し、リストとの照合作業まで行なうというものです。

須磨消防署からの依頼を受けて、神女大の学生8名(家政学科5名と史学科3名)が「北須磨防災福祉コミュニティ」の方々と協同でこれらの作業にあたりました。

搬出前には、本堂内陣で重要文化財の「宮殿」と搬出する仏像などを間近で見せていただきました。須磨寺の古記録『当山歴代』には、災害が起こる度に本尊などが住職らの手に抱えられて難を逃れた記述がみえ、隣接する村もこれらの仏像の保護に力を尽くした様子も読み取れます。

2012年は訓練に続いて、須磨寺とその周辺の文学や歴史スポットを描いた「須磨寺参詣曼荼羅」について、簡単な絵解きをする機会を得ました。今回の防災訓練は、地域の人びとに文化財の意義を伝える意味でも重要な取り組みであったことを付言しておきたいと思います。


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