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2016年10月1日
学園広報
地域連携推進事務室

公開市民講座 ポートアイランドキャンパスで始まる

公開市民講座の様子津田 理恵子教授の講演の様子 公開市民講座の様子公開講座運営委員会委員長吉岡志津世教授の挨拶 公開市民講座の様子講演中の津田教授 公開市民講座の様子懐かしいお菓子が思い出を引き出します 公開市民講座の様子思い出を語り合う市民の皆様

公開市民講座は1981年に第1回を開講し、2016年で35周年を迎えました。これを機に須磨キャンパスで春季、ポートアイランドキャンパスで秋季、各5回の開講が決まり、秋季第1回の公開市民講座を2016年10月1日・土曜日に開催しました。

2016年度のテーマは「健康寿命のレシピ」です。健康をキーワードに健康福祉学部、看護学部、家政学部の教員が講師を務めます。

記念すべきポートアイランドでの講演に先立って、神戸女子大学公開講座運営委員会委員長の吉岡 志津世教授から「2016年はポートアイランドキャンパスに健康福祉学部が開設し10周年になります。2015年度は看護学部、今年度は大学院健康栄養学研究科も設置され、『健康』『福祉・介護』『医療・看護』の分野がポートアイランドキャンパスに集結することになりました。神戸女子大学の培ってきた研究や知見をポートアイランドキャンパスからも発信して参ります」と挨拶がありました。

続いて、健康福祉学部社会福祉学科の津田 理恵子教授が「思い出を活用した地域作りから生きがいの向上へ」という演題で講演し、市民の皆様と学生、学内関係者約80名が聴講しました。

津田教授は、健康寿命を延ばすためには、安全で健康な生活を送ることはもちろん、生きがいを持つことがその秘訣のひとつであり、人と関係を保つことがかぎになると述べました。

「回想法」は、高齢者の思い出に意図的に働きかけて、傾聴・受容・共感することで人間関係をつくり、生きがいを感じてもらい、認知症や身体機能の改善に効果があることをこれまでの研究から具体例を挙げて紹介しました。

「回想法」は誰にでも簡単に始められることを体験するため、学生が配布した昭和の時代に発売された菓子について出席者同士、懐かしく思い出を語りあう時間もあり、会場は和やかで楽しい空気に包まれました。

最後に地域で「回想法」に取組み、高齢者の生きがい感が向上した例が紹介され、地域作りに「回想法」を活用する利点について説明がありました。

今回の講演を聞いた出席者の方は、身近な高齢者と会話する際に、早速実践できる心構えや健康寿命を延ばす道筋が見えたような気持ちで会場を後にされたのではないでしょうか。


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