社会福祉学科25周年記念講演会を開催
2020.11.14 社会福祉学科
2020年11月14日・土曜日 13:30～15:00にて、社会福祉学科25周年記念講演会を実施しました。2020年度はコロナ禍によりZoom開催のみとなりましたが、学生、卒業生、教職員、一般の方々の参加が160名を超え盛況な講演会となりました。
記念講演会には弁護士／前高検総務部長・社会福祉士・精神保健福祉士の中村 葉子氏をお招きし「司法と医療・福祉の連携 ―児童、障害者、高齢者を犯罪の被害者にも加害者にもしないために― 」をテーマにお話頂きました。
中村氏は法の専門家であり社会福祉分野とも連携して仕事をしてこられました。この分野に関する豊かな知識と経験に基づく、中村氏にしかお話して頂けない内容の講演となりました。中村氏は神女大 社会福祉学科創設メンバーである 庄谷 怜子名誉教授のご息女で、社会福祉学科と縁のある方でもあります。
講演は、検事の仕事における児童への性的虐待、児童虐待の加害親への支援、外国人被疑者が関わる事件などの具体的な事案の話、検事の仕事とミクロ、メゾ、マクロ領域へのアプローチやソーシャルアクション、 入口支援、出口支援などソーシャルワークの仕事の類似性、司法と医療・福祉の連携の重要性など、多岐にわたる内容でした。
講演会では「ソーシャルワーカーが支援の対象から見過ごしてきた人たち」についての言及もありました。社会福祉士養成のカリキュラムでは、今後司法福祉の分野の充実が図られることとなっていますが、その重要性が認識される機会にもなりました。
社会福祉に携わる参加者の皆さまにとっては、今後の宿題が心に残る機会となったことと思います。
質疑応答も活発に行われ、反響も大変大きな記念講演会となりました。25周年にふさわしい記念講演会が実施できましたことに、講師および関係者の皆さまに御礼申し上げます。
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