神戸女子大学

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2020年度 華南師範大学
「漢語ブリッジ」
オンライン中国語学習プログラムの開催について

2021.01.18 国際交流推進委員会

新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、国内外のほとんどの大学が交換留学生の派遣を先送りしました。このような状況のなか、2021年1月に神女大は協定校・華南師範大学(中国)運営のオンライン中国語学習プログラム「漢語ブリッジ」に参与し、2021年1月11日・月曜日 ~ 1月18日・月曜日の8日間、オンライン・イベントを開催しました。

今回の「漢語ブリッジ」は中華人民共和国教育部「中外言語交流連携センター(Center for Language Education and Cooperation)」の主催で、華南師範大学が運営した中国語学習プログラムです。神女大以外にフランスのパリ大学とレユニオン大学やベトナムのフエ大学、ラトビアのラトビア大学から計100名ほどの学生が参加しました。 中国語の語学学習のみならず、中華文化の体験授業や中国嶺南地方のオンライン・ツアーなども備え、充実したプログラムでした。

以下はこの貴重な機会での学習風景を神女大学生の体験談を通して紹介します。

華南師範大学 オンライン・プログラム体験談

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【健康スポーツ栄養学科2年生 K.R】

2019年度に中国語を履修しており、今も少しずつ勉強を続けていたことから「海外の人と話したい!」「去年せっかく履修していたし …」という軽い気持ちで参加を決めました。最初は先生の話す速さに圧倒され、自分の知識を超えた語彙の多さに自信を無くしましたが、 わからない単語はすぐに調べる・聞く、発言の機会があれば積極的に発言する、ということを意識して、理解できるように努力しました。

中国語を勉強していたとはいえあまり会話をする機会がなかった私にとって、伝わらなかったらどうしよう、間違っていたら恥ずかしいという気持ちはありました。しかし先生は、多少間違えていたとしても話し終わるまで笑顔で聞いてくださり、まずは自分から話すことが重要だと感じました。 また、文化体験では粘土旗枹と剪紙を選択しました。普段あまり触れることのない文化に触れ、工夫を凝らしながら自分なりの作品に仕上げることができて嬉しかったです。

このプログラムを受けて、距離は近いけれどあまり詳しく知らなかった中国の文化をたくさん知ることができ、家にいながらでもいろいろな国の人と繋がることができる、ということを実感しました。これからも中国語の勉強を続け、機会があれば実際に中国に行ってみたいと思います。

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【国際教養学科3年生 T.K】

華南師範大学オンライン・プログラムでは、中国語、中学文化、嶺南文化など、様々な分野について学び、興味関心、理解を深めることができました。

私は、開会式の学生挨拶も担当しましたが、その作成過程でも中国語、また、中国の文化について学ぶことができました。中国語の授業では、高級班に所属し、フランス、ラトビア、ベトナムの学生と共に、成語や故事などについて学びました。 授業は中国語で行われており、先生の話すスピードが少し早かったり、わからない単語が出てきたりして、理解が難しい場面もありました。その際には、先生が画面共有してくださっていた授業資料を確認したり、質問したりするなどして、中国語を使って理解に繋げることができました。

一昨年に約1年間、台湾へ留学していましたが、台湾で聞いていたものとは少し違った発音や表現などに気が付き、学ぶことができました。文化体験や広州、嶺南文化、食事について学んだ際には、これまで知らなかった事柄を詳細に学ぶことができました。実際に中国、広州を訪れ、実際に見聞きしたり、食事をしたりしたいと思いました。

華南師範大学オンライン・プログラムに参加し、中国語の学習意欲がより高くなりました。台湾に留学していた時よりも中国語に触れる時間が短くなり、リスニングやスピーキングの力が落ちてきていると感じ、改善、向上につなげたいと思いました。全体を通して、日本や台湾と中国との相違点を見つけ、 多様な文化に関する知識、理解に繋げることができたと思います。中国語や文化の学習だけではなく、今後の中国語学習のモチベーションの点から見ても、とても有意義な体験でした。

【国際教養学科2年生 S.S】

華南師範大学オンライン・プログラムを受講して、自分自身の力を知ることができ、また高めることができました。初日のクラスでは私自身のレベルより高かったため、2日目からクラスを変更しました。

また、中国語の授業がすべて中国語で行われたため、初めは聞き取ることが非常に難しく感じました。しかし、3日目くらいになると徐々に先生が何を言っているのかもわかるようになり、聞き取る力が上がったように思います。また、単語の発音練習や文章を作る練習もあったため、表現の幅を広げることができました。

他国の学生もいっしょに授業を受けていましたが、積極的に先生と会話しており、私自身も刺激を受けました。授業中の先生とのやりとりも、音声やチャットも利用できたため、私が受けたクラスは比較的スムーズに受けることができました。 時々、音声や画面が乱れたり止まったりすることもありましたが、後から見返すこともできたため分からなかったところは後から動画を通して学習できました。

動画配信型の授業では、動画によってはすぐ固まってしまうものもありました。しかし、英語字幕もあったため、中国語を聞き取ることが難しくても学習することができました。学生同士の交流はありませんでしたが、先生と学生の会話から表現を学ぶこともでき、良い経験にもなりました。

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【英語英米文学科4年生 K.S】

私は華南師範大学オンライン・プログラムに参加しました。このプログラムに参加した理由は、中国語レベルの向上と中国の文化に興味があったからです。神女大の授業で中国語を履修していましたが、全く話せない、聞き取れない状態での参加で、このプログラムについていけるか不安でした。

最初は「All Chinese」での授業だと思っていましたが、英語を交えながらの授業で、担当の毛先生が文章をゆっくり復唱してくれたので、本当にわかりやすかったです。問題を回答したとき、毛先生が「非常好!非常好!(とても良いよ!素晴らしい!)」と褒めてくれ、授業も楽しく、中国語がさらに好きになりました。プログラムは中国語の授業だけでなく、Podcastの動画を見たり、文化体験をしたり濃い内容ばかりでした。

文化体験では扇子作りと切り絵作りを体験し、特に切り絵は、絵を描いた紙をひたすらカッターナイフで細かく切り取る作業をし、本当に骨の折れる作業でした。切り絵は「世界無形文化遺産」に登録され、幸福や豊かさ、子孫繁栄などの願いを込めて作られるそうです。

プログラムを終えて、フランス、ラトビア、ベトナム、韓国、日本と国籍豊かなクラスで、他国の人が中国語を流暢に話しているのを見て、「英語も話せる上、中国語も話せるなんてすごい!」と衝撃を受け、すごく刺激的でした。授業で「誰か先生の質問に答えて下さい」と毛先生が生徒に問いかける時がありました。 発言できるチャンスは何度もあったのですが、恥ずかしいと消極的になってしまったのが、少し心残りです。これからも継続して中国語の勉強を続けていくとともに、中国語検定4級にも挑戦したいです。

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