神戸女子大学

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国際健康福祉プログラムⅢ ドイツ編

2022.07.25 社会福祉学科

社会福祉学科の国際健康福祉プログラムⅢでは、2022年も2021年に引き続き北欧、東欧の社会福祉に携わる方々と学生たちをONLINEでつなぎ、学修することになりました。
最初は2022年7月18日・月曜日と2022年7月25日・月曜日の2回にわたって、ドイツの福祉専門職の方との交流でした。学生たちは事前学修で、ドイツの分断と統合の歴史、ベルリンの壁崩壊以降のドイツ統一への道のり、難民を多く受け入れるドイツの人々の暮らしについて学びました。

2022年は旧東ドイツ領にあるドレスデン市の「子どもと若者の居場所マライケ」所長のカタリーナ・ヴェンツェル氏と、「ザクセン州青少年連合事務局」局長ヴェンケ・トゥルンボルト氏が登場して下さいました。

1回目のセッションは、学生たちの英語による自己紹介から始まりました。次に、カタリーナ氏から「マライケ」について、地域の特徴、周辺環境、開館時間、スタッフの勤務状況、短期・中期目標と言った内容について詳しく話して頂きました。予め、学生たちからの質問事項をコーディネートと通訳を担当して下さった三浦 なうか氏が、翻訳して伝えて下さっていたので、子どもたちにどういった支援を実践しておられるのか、彼らが抱える課題とは何か、職員やボランティアの勤務状況など、学生からの疑問に写真や動画を見せて答えて頂きました。子どもたちを取り巻く貧困、疾病、障がいと言った困難な現実のなか、こどもたちが自己肯定感をもって自己決定できるような支援について学生たちは熱心に耳を傾けていました。

2回目のセッションでは、学生たちから「日本における子どもの居場所」をテーマに「ヤングケアラー」「放課後等デイサービス」「外国籍児童の学習支援」の3点をグループに分かれてPowerPointを作成し発表しました。カタリーナ氏とヴェンケ氏は、どの発表にも深く関心を寄せて下さり、質問やまたドイツでは同じような子どもたちをどう支援しているかといったことまで幅広く共有することができました。
学生たちは、英語での自己紹介や自分たちで選んだテーマでの発表など多くの作業を緊張しつつも楽しくこなしていたことが印象的でした。学生たちの多くが、「子どもと家族の居場所」の中期目標のひとつとして挙がっていた、

  • 「青少年が自身の興味関心について知り、それを追求することができるようになる」
  • 「青少年が自身のテーマに取り組んだりそれについて議論したりできるようにする」

という本人の主体性を重視した目標に着目し、そのための実践と支援内容について主体的に学修できたことが何よりも収穫となりました。

三浦氏から「カタリーナ氏もヴェンケ氏も学生たちとの時間があっという間に終わってしまいびっくりだったそうです。カタリーナ氏自身ももっと意見交換をしたいと思ったということでした」という言葉が届いています。
カタリーナ氏、ヴェンケ氏、そして2021年に引き続きコーディネート、翻訳、通訳を担当して下さった三浦 なうか氏、ドイツと日本の架け橋を学生たちの前に架けて下さったことに深く心より感謝申し上げます。

  • 1回目のONLINEの様子1回目のONLINEの様子
  • 2回目のONLINEの様子 通訳の三浦氏、カタリーナ氏、ヴェンケ氏2回目のONLINEの様子 通訳の三浦氏、カタリーナ氏、ヴェンケ氏
  • 学生たちが作成したPowerPointにドイツ語翻訳を加えて学生たちが作成したPowerPointにドイツ語翻訳を加えて

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