2025.07.08 社会福祉学科
7月8日(火)に社会福祉学科3回生の専門演習(ゼミ)の授業に、学外講師をお招きしてお話を伺いました。
講師は、今年も重度知的障害がいのある息子さんをケアして来られた高島順子氏で、津田ゼミ・下司ゼミ・川端ゼミ・植戸ゼミの学生25名が講義を受けました。
ご講義では、息子さんの誕生から今日までの、高島さん・息子さんを含むご家族の歩みを資料に沿ってお話しして下さいました。特に、乳幼児期から様々な医療・療育・教育・福祉の専門機関とつながりを持ちながら、今日に至っていることを詳しく説明して下さいました。これまでに出会った多くの専門職・親仲間・ボランティア・近所の方々との関わりの大切さを知ることができました。
また、息子さんを含め、重度の障害のある人たちが「親亡き後」も地域で安心・安全・自分らしく・豊かに暮らし続けられるようにという思いから、親仲間で活動を始めてグループホーム建設に漕ぎつけたことまでの詳細な経緯をたどって頂きました。親御さんたちの切なる願いやパワーに感銘を受けるとともに、親御さんたちの努力に頼ってきた今の障害福祉の課題を再認識する機会となりました。これから専門職として巣立っていく学生たちにも、「専門職として何をすべきか・何ができるか」を考えるよい機会になったと思います。
最後に、社会福祉学科の学生には、障がい者支援の仕事に携わるかどうかに関係なく、障がいのある人たちのことを自分なりにできるやり方で気にかけて関わってもらいたい、とのメッセージを頂きました。
お忙しい中、とても貴重なお話をして下さった高島氏に、心より感謝申し上げます。