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梶原苗美(医学博士)

神戸女子大学家政学部教授(栄養生理学研究室)
神戸女子大学大学院教授
(家政学研究科食物栄養学専攻・栄養生理学)

主な経歴
広島大学教育学部卒業
大阪市立大学家政学部大学院修士課程
食物・栄養学専攻修了

広島大学医学部細菌学教室医学研究生
広島大学より医学博士の学位を授与される。

神戸女子大学勤務
現在に至る

専門分野
1. 国際共同研究による栄養疫学調査と健康教育への取り組み
2000年よりインドネシア・バリ島に住むバリ原人や、ニューギニア島のイリヤンジャヤ州の人々の糖尿病・肥満発症頻度と伝統的食生活の関連性を現地調査、住民検診等により実施、さらに、現地の人々への栄養教育・健康教育研修会やシンポジウム、教育セミナー等をインドネシアのガジャマダ大学やウダヤナ大学の医学部、看護学部の研究者たちとともに国際共同研究プロジェクトとして行っている。

2.低栄養への生理学的適応のメカニズムに関する研究。
栄養欠乏に対するヒトや実験動物の適応能力を調べるため、ヒトではサツマイモばかり食べて筋骨逞しく健康なパプア・ニューギニア高地民族の現地調査や、菜食主義者の血液性状検査等を行い、さらに実験動物ではラットを継代飼育し、累代的低タンパク適応の栄養生理学的意義について調べている。

3. 生活習慣病予防効果を持つ食品成分の生理機能に関する研究
亜鉛や漢方生薬、ハーブ、さらに種々のダイエット食品(ガルシニア、プーアル茶、玄米、酢など)などの抗肥満作用、抗糖尿病作用、更に血液流動性亢進効果など、疾病モデル動物(糖尿病モデルマウス、肥満ラットなど)を用いて、その栄養生理学的機能特性について研究している。

4.神戸西洋料理のルーツに関する研究
神戸居留地英国領事館副領事夫人著の西洋料理本を発見し、明治期に我が国に紹介された西洋料理のルーツを探るために、当時の料理の復元研究などを行っている。

研究活動等
・ 昭和45〜47年 アメリカ、フロリダ・サザーン・カレッジ付属生物学研究所奨学研究員(Exchange Scientist)として留学、カビの代謝産物の抗癌作用について研究を行う。
・ 昭和53〜平成5年 この間、文部省科学研究費海外学術調査で計4回パプア・ニューギニアの奥地を訪問し、ニューギニア高地民族の現地栄養調査・研究実験等を行った。
・ 平成6〜7年 イギリス、ロンドン大学公衆衛生・熱帯医学部、Human Nutrition Center (人間栄養研究所)に客員教授・客員研究員として研究留学
・ 平成12年〜 日本学術振興会派遣研究者としてインドネシア(ジョグジャカルタ、ガジャマダ大学医学部)に赴き、糖尿病教育シンポジウム講演、更に、同大学と神戸女子大学の間で現地自生のハーブの生理機能特性に関する共同研究の国際プロジェクトをスタートさせた。その後、国際共同研究は発展し、同国バリ島デンパサールのウダヤナ大学、スラバヤのアイルランガ大学などと提携して、バリ原人の糖尿病頻度調査や栄養調査、教育講演シンポジウム・セミナー開催などを行い、現在に至る。

社会活動等
・平成15年〜'神戸『食と健康』研究会' を立ち上げ、管理栄養士、医師、看護師、保健師、研究・教育機関関係者、その他食品関係企業・研究所の人たちと、年間3〜4回研究会を主催する。
・NPO'食べられることで救える食べもの研究会'を立ち上げ主催する。
・その他 NHK'今夜もあなたのパートナー'、サンTV'立原啓介のからだにいい時間'、TBS'動物奇想天外'など出演

著書等
・ 亜鉛(Zn)と健康―日常生活にビタミンC(Vc)/Znを!!―(且O恵社)、改訂版 亜鉛(Zn)と健康―日常生活にパパイヤ/Znを!!―(且O恵社)、Nブックス解剖生理学(建帛社)、クローズアップ食生活シリーズ2 変わりゆく食環境と食の安全性(ぎょうせい)、食生活と健康―インドネシア現地調査より―(ホノミ漢方会報 No. 432, 2003)、文明開化のレシピ(居留地の窓から)(ジュンク堂書店)、アジア・太平洋の食と生活(アジア・太平洋のヒトと暮らし)(南窓社)、その他に特許「糖尿病予防効果を有する亜鉛高含有食品」他など

所属学会・研究会
日本栄養・食糧学会、日本生理人類学会、日本病態栄養学会、日本家政学会、日本健康教育学会、日本ヘモレオロジー学会、European Association for the Study of Diabetes、神戸外国人居留地研究会、神戸女子大学文明開化のレシピ研究会等

(平成17年1月現在)

 
 
神戸食と健康研究会ホームページ→