神戸女子大学

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国際健康福祉プログラムⅢ ドイツ編

2023.07.24 社会福祉学科

2023年7月24日・月曜日 17時から19時半(ドイツ時間10時~12時半)、ドイツの南部バイエルン州と首都ベルリンと神戸をZoomでつないで、ドイツの児童福祉について学びました。

2023年は、ドイツ児童保護連盟ビュルツブルグ郡支部代表のジビレ・スリヤーナ氏からお話を伺いました。全国組織であるドイツ児童保護連盟は「ドイツに住むすべての子ども・若者に平等な権利をもたらす」という理念で「子どもとその家族をサポートする支援者の集まり」です。ドイツでも親の収入格差が子どもの生活格差へとつながり、子どもたちが社会に参画出来ない状況にあることは日本と同じでした。

支援の中で大切にしておられることは、「子どもの自己決定を子どもを尊重する姿勢で支える」ことで「子どものポテンシャルを、彼らが自分で発見できるような支援」を心がけておられます。そういった支援を実践するために、支援者は「自分を知り、相手の価値観を知り、チームで支える」ことの重要性についてもお話し下さいました。

具体的な事例では、難民家族の登校しぶりが始まった小学生を、ジビレさんが選抜した大学生が担当し、ジビレさんたちと支援会議を重ねて2年間にわたって支援したケースの紹介がありました。子どもと家族はもちろんですが、支援者となった大学生にとっても素晴らしい経験になったことを私たちも実感できました。

学生たちからは「支援を拒否された場合の対応について」「保護者は子どもへの支援を望むが、子どもは支援を望まない場合はどう関わっていくのか」といった鋭い質問が出て、ジビレさんからここでも具体的な事例を挙げて説明して頂きました。

ドイツでも子どもについての価値観や捉え方が様々で、子どもたちを支えるジビレさんたちの葛藤や悩み、福祉の人材不足などについても学生たちの質問に率直に答えて下さり、その中で理念に基づいて支援を続ける真摯さに学生たちも胸を打たれたようでした。

来年は是非ドイツへ!ビュルツブルグへ!と最後にジビレさんからエールを頂きました。
コーディネート・翻訳・通訳を担当して下さった三浦さん、今年も本当にありがとうございました。

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