神戸女子大学

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サンテレビの榎木アナウンサーによる特別講義(心理学科)

2024.05.08 心理学科

5月8日(水)、心理学科の授業「メディア心理Ⅱ」(栗田教員)において、(株)サンテレビジョンの榎木 麻衣アナウンサーによる特別講義が行われました。

サンテレビといえば、阪神タイガーズの完全生中継。「スコアブックをつけられる野球中継」を目指し、1球も逃さず、CMは絶対にイニング間に終わるよう徹底しているそうです。

そして、話題は1995年の阪神淡路大震災時の放送へ。地震発生以来、全ての通常番組とCMを止め、6日間106時間29分にわたり 「震災報道」を放送し続けたそうです。「地元テレビ局の役割とは」「被災者のための放送とは」と、苦悩しながらの放送であったとのこと。

現在は、2児の母としても多忙な榎木アナ。大学時代は小栗 康平監督の『埋もれ木』という映画の準ヒロインとして、映画出演を果たされた意外な経歴をお持ちです。小栗監督は『泥の河』や『死の棘』等の名作映画を生み出した巨匠。「人生一度きり」をモットーに、オーディションでは7,000人もの応募者の中から選ばれ、宝物のような経験をされたとのことでした。

大学では心理学も学ばれたそうです。言葉の紡ぎ方や、人との接し方、自己(他己)分析など、 心理学の知識が現在の仕事に活かされているとのこと。30歳を過ぎてから精神保健福祉士の資格も取得され、「自分を磨き続けること」の大切さについても語られました。

  • 講義の様子

後半では、就職活動を控える学生らのために、「伝え方のスキル」についてのレッスンも。学生同士で「自己紹介の仕方」や「発声の仕方」も練習し、とてもにぎやかな授業になりました。

「自分の紡ぐ言葉に責任を持つこと」「経験の引出しをたくさん作ること」「縁の大切さ」 テレビの画面以上に素敵な榎木アナからいただいた大事な言葉の数々は、学生らの心に強く響いたようです。

改めまして、榎木アナウンサー、サンテレビの皆様に、心よりお礼を申し上げます。

(以下は、学生の感想のほんの一部です。)

  • 「榎木アナの話し方は、落ち着いていて聞き取りやすく、その柔らかそうな人柄が外見にも溢れ出ていてすごく素敵だなと感じた。また、もっと講義を聞いていたい、サンテレビについてもっと詳しくなりたい、と思えるような講義だった。」
  • 「私は榎木さんの話の内容はもちろんですが、榎木さんが話しているときの丁寧な所作に魅了されました。この丁寧さは内面からきているのだなと思ったと同時に、丁寧な所作は就職~社会に出てからも、その人の身なりとして1番に感じとれるところだと思うので、榎木さんのように指先まで意識の届いた所作を心がけていきたいと感じました。」
  • 「みんなの前で今自分が嬉しいと感じことや頑張っていることを、飾らず自分の言葉で話すことが出来たようで凄く嬉しかったです。私は人と話すこと、人に伝えることや発信することが好きなんだと知ることが出来る機会でした。自分の声をもっと好きになって、相手に伝えるということを様々な形で行ってみたいと思います。」
  • 「アナウンサーだけを目指して、アナウンサーをされていると思っていたので、映画に出演していることや、精神保健福祉士の資格を持っていたり、元々は教員を目指していたり、など、様々な経験を経てアナウンサーをされていることに驚きました。躊躇せずたくさん挑戦してみようと思います。」
  • 「榎木アナの講義を聞いて、阪神・淡路大震災の被害の大きさと、その当時のサンテレビのスタッフの行動がとても印象に残った。CMを流さず6日間報道し続けたというのが、テレビのあるべき姿だと思った。ただ、あるべき姿といってもそれは簡単なことではなく、スタッフの気力やチームワークがあってこそだったのではないか、と考えた。」

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