2025.10.17 教職支援センター
2025年度の採用試験に合格した皆さんに、試験を振り返ってもらうインタビューを行いました。
第2回は、鯖江市の公立保育士・幼稚園教諭に合格した学生のSさんです。
Q、就活を振り返っての感想を聞かせてください。
就職活動は、自分と向き合う時間だったと感じています。エントリーシートを書く段階から過去の自分を思い出すこと、なりたい保育者像を考えること等、自分の本心に問いかけることの連続でした。自分の中の弱い心に勝って勉強に向き合う時間、毎日大学に通った日々は辛かった半面、大きな成長に繋がったと思います。大学生活で、一番頑張った期間でした。
Q、就活を経験し、一番成長したことはどんなことですか。
人に伝える力がつきました。この就職活動で、何度も面接練習をしました。ちゃんと話そうと思えば思うほど、伝わらない話し方になってしまうため、「面接は会話だ」と考えて、話すことを意識しました。すると、自分の感情が乗り、聞いている人に響く伝え方をすることができるようになりました。
Q、神戸女子大学を選んだ理由は何ですか。
神戸女子大学では、幼児教育コースで幼稚園教諭の免許と、保育士の資格両方が取得できるのでこの大学を選びました。友達もできやすく、多様な人と関わることができて良かったです。また、先生方との距離も近く、授業を持ってもらっていなくても、進路の悩みを相談でき、いつでも助けてもらえる環境が温かく、神戸女子大学ならではなのかなと感じます。
Q、どうして先生を仕事にしようと思いましたか。
幼稚園の頃に先生に憧れをもっていました。その時の先生は褒め上手で、できないこともポジティブに言い換えてくれる先生でした。私もそんな先生になりたいと思い、大学で幼児教育を学び、実習に行く中でやはり子どもは純粋で喜怒哀楽を前面に出すかわいさがあることを再確認し、教育の根っこであるこの職に就きたいと思いました。
Q、あなたが考える先生のやりがいは何ですか。
乳幼児期は成長の幅が他の年齢と比べてより大きいと思います。だからこそ、「できた!」を子どもたちと一緒に味わえることがやりがいだと考えます。立てるようになる、ハサミが使えるようになる、竹馬に乗れるようになる等、人生の初めてに多く立ち会うことができ、その喜びを共感できることがこの職業の素敵なところだと思います。また、働いている時間に声を出して笑うことができるのも良い部分です。人と関わり、子どもと関わる職ならではの良さだと感じています。
Q、後輩へ一言お願いします。
合格のために今できることは多くの経験をすることだと思います。私も地元から神戸に出てきて、知らない土地、知らない人ばかりでした。しかし、子どもに興味があったからこそ、ボランティアをしたり、キッズリーダー部に入ったり、寮に入ったことで様々な人に出会い、多くの挑戦ができました。経験があれば面接の引き出しも増え、人に恵まれると相談先が増えます。1人で抱え込まず周りと協力しながら夢に向かって挑戦し続けてください。応援しています。
Q、最後に、未来に向かって一言お願いします。
子どもの「やりたい!」を伸ばしていける保育士になりたいと考えています。子どもたちが自発的にやってみたいと思える環境構成、「なぜだろう?」と考えられる声掛けをすることで、子どもたちへの成長を後押しできたらと思っています。また、自分らしく生きながらも、周りへの思いやりを忘れない女性になりたいです。自分なりの保育観をもち、周囲の状況に合わせて変化していける保育者を目指したいと思います。
Sさん、ありがとうございました。
これからも神戸女子大学教職支援センターは、学生の皆さんの「先生になりたい」を全力で支援していきます。