

2025.11.01 日本語日本文学科
2025年11月1日・土曜日の午後、日本語日本文学科の恒例行事「文学散歩」として須磨の文学史蹟めぐりをしました。
もともとは5月に予定していたのですが雨で中止になったため、秋のこの時期に行う運びとなったのです。
学科特製の冊子『文学散歩』や句碑の資料を見ながら、神戸市立須磨離宮公園、松風村雨堂、大本山須磨寺、現光寺、関守稲荷神社などを歩きました。
神戸市立須磨離宮公園では、在原 行平の伝承がある「月見の松」跡のあたりから、遙か大阪や和歌山など、瀬戸内の風景を眺めました。
松風村雨堂は、在原 行平と彼の愛した松風・村雨姉妹との物語のゆかりの地です。この物語を描いた能「松風」は、今春の姫路城での薪能でも演じられたと、鑑賞した学生から聞きました。機会があれば、ぜひ皆さんも舞台で鑑賞してみてください。
大本山須磨寺では平 敦盛の首塚や青葉の笛など、平家物語に関する史蹟や展示を見ました。門前の須磨寺前商店街「智恵の道」では一日遅れのハロウィーン・フェスで賑わっており、魔女や漫画の人気キャラクターに扮した子どもたちが楽しそうにしていました。武者や白拍子姿で参加してもよかったかも。
夕方にはオプショナル・ツアーとして、希望者とともに一の谷まで足をのばしました。
六甲山系の西端の急な坂道を登って安徳帝内裏跡伝説地に行ってみました。小さいけれども、地元の人々に大切にされている様子がよくわかりました。
さらに、夕闇の迫るなか、敦盛塚と蕪村や芭蕉の句碑をまわり、秋の夕暮れと月明かりの須磨の浦を堪能しました。
この日歩き回って体験したことは、学生の皆さんのレポートだけでなく教養の幅を、より広く豊かにしてくれることでしょう。
月見の松跡の展望台から
離宮道を歩く
須磨寺参詣
『源氏物語』ゆかりの現光寺で
須磨の浦 秋の夕暮れ