神戸女子大学

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「ダークパターン」の啓発教材を兵庫県立消費生活総合センターにて発表

2025.12.04 心理学科

社会課題の解決に心理学科の学びを活かす「心理学研究総合演習」の取り組みのひとつとして、NPO法人 C・キッズ・ネットワークの皆さまと協働して、消費者問題への啓発活動を行っています。今年度は、ウェブサイトや表示のデザインにより意図していない消費行動を誘導する、いわゆる「ダークパターン」への注意を促す啓発教材を作成し、兵庫県立消費生活総合センターにて発表会を行いました。

啓発教材の作成のために、まずダークパターンに潜む典型的な誘導手法を調べ、さらに、多くの事例収集をして、題材にするダークパターンを決定しました。教材作成にあたっては、「参加者の皆さんとのやりとりがある教材が伝わりやすい」など、C・キッズ・ネットワークの皆さまからアドバイスをいただきながら、自作イラストを用いた短い劇形式でのダークパターンの紹介や3択クイズ、ダークパターンへの対策を説明したスライド教材を完成させました。

発表会当日は、芦屋市消費者協会の皆さまもご参加くださり、参加者を引き込む工夫をこらしたスライド教材に会場の皆様から高い評価をいただきました。この教材は、Cキッズ・ネットワークさまの今後の講座にご活用いただけるとのことです。

啓発教材の作成にご協力くださったCキッズ・ネットワークの皆さま、兵庫県立消費生活総合センターの皆さまに心より御礼申し上げます。

学生の感想

  • 授業でダークパターンという言葉を初めて知り、事例を調べたり教材を作ったりする中で、その仕組みや対策を深く学ぶことができました。 これまで何気なく見ていたサイトの表示やお得に見える広告の中にも多くのダークパターンが潜んでいることに気づき、今後は自分自身もだまされないように注意するとともに、家族や友人にもこうした知識を伝えていきたいと思います。
  • 自分が学んだことを、何も知らない人に分かりやすく伝えることの難しさと大切さを実感しました。 専門用語から入るのではなく、身近な事例のストーリーから始めたり、聞き手に合わせて文字の大きさやスライドの情報量を工夫したりする中で、相手の立場に立って考える姿勢が身についたと感じています。
  • 今回の授業では、学外の方々に発表を見ていただき、具体的なご意見やアドバイスを頂けたことで、自分たちだけでは気づけなかった改善点を多く学ぶことができました。専門家の方にスライドの内容を確認していただき、正確な情報を発信することが大切であることを改めて感じました。

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