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古典芸能研究センターは、行吉学園発祥の地である三宮キャンパス(神戸市中央区)にあります。
能楽資料の橘文庫、民俗芸能資料の喜多文庫をはじめ、古典芸能や民俗芸能に関する書籍・資料を幅広く備えた研究施設です。芸能に関連する様々な分野の資料を収集しており、個別の分野はもちろん、より総合的な調査・研究の拠点となっています。
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最新情報

最終更新日:2020年7月13日

7月の資料

古典芸能研究センター所蔵の様々な資料の中から、毎月1点紹介します。

観世清宣筆「白烏公御自画賛之写」
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伊藤正義文庫蔵
観世清宣筆「白烏公御自画賛之写」
江戸後期写 軸装 1幅 

 紙本墨画。観世銕之丞家3世清宣による、同家2世清興の自画賛の写し。本紙冒頭に「白烏公御自画賛之写」とあり、続けて上半分に「音曲はたゝ/大竹の/ことくにて/真直にして/節すくなかれ」の謡道歌1首、下半分に平仮名の「ぬ」の字を組み合わせた鎌と丸い輪の絵が添えられている。
 謡道歌とは謡の心得を和歌の形式を用いて詠んだ教訓歌を指し、この自画賛には多数の謡道歌の中から、室町期以降の謡伝書に頻出するポピュラーな1首が引かれている。また、その謡道歌とともに描かれた「鎌・輪・ぬ」は、洒落で「構わぬ」と読ませる判じ絵の1種であり、ここでは引用された謡道歌の心得を身命を賭して守るよう、念押しの意味を込めて配されたと考えられる。
 観世銕之丞家は、江戸中期に始まったシテ方観世流宗家の分家。もとの自画賛の筆者である2世清興(1761~1815)は、分家当主から19世観世大夫に就任した人物で、号を白烏と称した。その自画賛を写したのが、清興の次男で分家3世の清宣(1785~1830)である。清宣は文政4年(1821)に織部から四郎に改名しており、本紙の末尾に「観世四郎秦清宣」の署名があることから、この写しが書かれたのは、清宣が改名してから亡くなるまでの9年間の出来事と推測される。
 さて、「鎌・輪・ぬ(構わぬ)」の絵は、もとは元禄(1688~1704)頃に町奴(まちやっこ)と呼ばれる遊侠の徒の間で流行した衣類の模様だったのが、文化年間(1804~1818)に歌舞伎の7代目市川団十郎が舞台で用い、再び流行したという。「構わぬ」の模様が再流行した文化年間は清興の活動時期とも重なるため、清興は当時の世間の流行を取り入れて、もとの自画賛を描いたのかもしれない。

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