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古典芸能研究センターは、行吉学園発祥の地である三宮キャンパス(神戸市中央区)にあります。
能楽資料の橘文庫、民俗芸能資料の喜多文庫をはじめ、古典芸能や民俗芸能に関する書籍・資料を幅広く備えた研究施設です。芸能に関連する様々な分野の資料を収集しており、個別の分野はもちろん、より総合的な調査・研究の拠点となっています。
なお、所蔵する資料は、学生・社会人を問わずどなたにもご利用いただけます。

最新情報

最終更新日:2017年11月14日

11月の資料

古典芸能研究センター所蔵の様々な資料の中から、毎月1点紹介します。

古浄瑠璃〔紀三井寺〕
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志水文庫蔵
中本一冊 絵入十七行本

 宇治加賀掾の浄瑠璃『紀三井寺開基』(上方版・五段本)を江戸で六段本化して刊行したものである。書肆は江戸で六段本を多数刊行していた通油町の村田屋である。上方版の『紀三井寺開基』には八行本と絵入十七行本が現存し、八行本の刊記に「貞享五年弥生吉祥日」とある。江戸版の刊年は不明であるが、刊記の「正月吉祥日」上部に「享」の最初の二画とおぼしい跡が見える。
内容は和歌山の紀三井寺開山縁起で、主人公の姫君の恋と受難、恋敵の女性の怨霊事、神仏の奇瑞などが織り込まれた物語である。挿絵や本文からは、からくりが多用されたことが窺える。江戸版は、本文・挿絵ともに上方版を省略したものである。道行や濡れ場など、舞台上での見せ場聞かせ場となった部分の本文が大幅に省略されている。節章がついていないことと併せて、本書は読み物として江戸で刊行されたと推測される。 左に挙げた挿絵は、馬が後に観音になるという場面であるが、馬が二つに割れて中から観音が現れたその瞬間が絵になっている。これは、上方版の挿絵にはない江戸版独自の絵である。

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