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センター長挨拶
神戸女子大学古典研究センター長
阪口 弘之
神戸女子大学古典芸能研究センターは、設立以来、日本の古典芸能を、(1)能・狂言、(2)浄瑠璃・歌舞伎、(3)民俗芸能の3分野を柱に、それらを連接性、重層性、混融性の総合的視座から研究分析するセンターとして活動してきました。周知のように、日本の古典芸能研究は、各芸能の成立経緯からみても、アジア地域をさえ越えるグローバル的視座の中で解析されるべきであろうと思いますし、一方で、上記古典芸能の淵源は、本学近隣の西宮、淡路、播州の寺社などに辿れます。そうしたことから本学では、この方面に関心を寄せる内外の関係研究機関との共同交流事業の中でも研究を展開してきました。この経験を踏まえ、当センターでは、今後は古代芸能をも含めて、日本古典芸能全般を、国際研究と地域研究を結んで総合的に解析する、これまでにない新しい共同研究拠点の構築をめざしてまいりたいと念願しています。
この日本古典芸能の総合的研究は、日本文化研究そのものであります。能、文楽、歌舞伎と、次々に世界文化遺産に指定される日本の古典芸能を、彼我の視点から位置づける確かな研究拠点の構築整備が今待ち望まれています。
本学では、そうした認識から、当センター設立以来、本学教員に加え、毎年、他大学から7〜8名の客員研究員を招聘して共同研究を展開してきました。これらの研究者は、いずれも学界の重鎮・中堅として研究動向を牽引してきた方々です。当センターでは、この実績を踏まえつつ、さらに研究員を充足して、関係学界の30年、50年を見据えた学問的基盤整備に関わる共同研究を提案推進してまいります。
小さな大学の試みですが、幸いにも客員研究員の皆様のお力添えをも得て、学界最高スタッフが揃いつつあると自負しています。今後は実技者も含めてのネットワークの更なる拡大も検討してまいります。関係者各位の一段のご理解とご後援をお願い申し上げます。