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古典芸能研究センターは、行吉学園発祥の地である三宮キャンパス(神戸市中央区)にあります。
能楽資料の橘文庫、民俗芸能資料の喜多文庫をはじめ、古典芸能や民俗芸能に関する書籍・資料を幅広く備えた研究施設です。芸能に関連する様々な分野の資料を収集しており、個別の分野はもちろん、より総合的な調査・研究の拠点となっています。
なお、所蔵する資料は、学生・社会人を問わずどなたにもご利用いただけます。

最新情報

最終更新日:2018年4月20日

4月の資料

古典芸能研究センター所蔵の様々な資料の中から、毎月1点紹介します。

「書写鏡」冒頭
(29丁表)
資料画像
江崎家旧蔵謡本「書写鏡」
(十一番綴謡本所収)
写 半紙本 一冊

 姫路の書写山円教寺が舞台である「書写鏡」は、能楽ワキ方福王流の旧家である江崎家に伝わる稀曲。内容は円教寺の縁起に取材しており、和泉式部が書写山の性空上人を訪ねて「くらきよりくらき道にぞ入りぬべき遙かに照らせ山の端の月」の歌を詠んだ説話もとりこむ。この話は広く流布したもので、番外曲「和泉式部(書写詣)」やその類曲「書写寺」の素材ともなった。
 本曲は、江崎家旧蔵資料中には一番綴本の合綴と推定されるこの十一番綴謡本所収「書写鏡」(奥書なし)のほか、一番綴本(正徳三年書写)の二種の伝本が現存する。十一番綴謡本の所収曲は「明静・甲斐塚・丁固翁・推古桜・現在田村・書写鏡・二柱・王代記・篠村願書・起請文・木曽願書」(「二柱」以降は完曲ではなく部分謡など)と稀曲が多く、「明静」「貝塚」は正徳元年の、「篠村願書」は宝永五年の奥書を持つ。巻末には江崎家当主(二世か)の署名と花押がある。
 「書写鏡」の両本は、若干異同はあるもののほぼ同内容で、節付などは詳しく実際に演じられ(謡われ)ていた様子がうかがえる。なお、現時点で本曲は、江崎家旧蔵本以外では、播磨の地誌『播陽万宝智恵袋』の巻四十九「播陽謡之抄」(宝暦七年序、姫路の三木有之著)の冒頭に掲載された本文が確認されているのみである。

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