催し案内
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神戸女子大学第50回コスモス祭参加 「能・狂言絵の世界」展
於 神戸女子大学須磨キャンパスA館 A402・403教室
2018年11月3日(土)・4日(日)
午前10:00~午後5:00
中世芸能を代表する能・狂言は、古くから、さまざまな形で描かれてきました。16世紀末頃になると、洛外洛中図などの風俗画の中に添景として能舞台が描かれるのとは別に、能を物語絵化して楽しむための絵巻や絵本が作られるようになりました。江戸前期頃まで制作された、これら能の絵入り本は残存数が少なく、今回展示した古典芸能研究センター所蔵の『〔絵入謡本〕』(展示番号2)は、その作例の1つとして、きわめて貴重な資料です。(今秋には、この資料を中心に、神戸女子大学古典芸能研究センター研究資料集2『絵入謡本と能狂言絵』と題した書籍の刊行を予定しています。)
一方、江戸時代には、能・狂言の舞台の見せ場を、演者と作り物のみで1図ずつ描く、能狂言絵巻・画帖も作られるようになりました。今回は、江戸前期から近代にかけて描かれた資料数点を展示しています(展示番号6・7・9)。そのほか、能絵の萌芽とも言える室町期の謡本の表紙絵(展示番号1)、演能に深く関わる能道具図(展示番号10)、近世から近代に続く出版文化の中で生まれた能絵(展示番号3~5)、狂言のみが単独で描かれた絵画資料(展示番号11~13)などを展示しています。古典芸能研究センターが所蔵する、能・狂言絵の名品のかずかずをお楽しみください。