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薪能 いま・むかし ―古典芸能を知ろう その2―

2004年9月1日〜10月29日

 現在全国で数多く催されている薪能。その起源は、奈良興福寺の儀式「修二会(しゅにえ)」に付随して行われた薪猿楽でした。当初は、呪術的な所作が中心でしたが、徐々に芸能化し、ついには修二会から独立して演じられるようになりました。

 今回の展示では、文献資料を中心に、薪猿楽の歴史を振り返ります。同時に、9月21日開催の生田薪能に関する展示も行っています。

展示内容

Ⅰ 薪能の始まり

 現在、全国で数多く催されている薪能。その起源は、奈良・興福寺の薪猿楽にあった。興福寺では、「修二会(しゅにえ)」で用いる薪を迎える「薪迎」という儀式があり、その一部を猿楽に代行させたのが始まりである。当初は呪術的な所作が中心だったと見られるが、徐々に芸能化が進み、ついには修二会から独立して演じられるようになった。

Ⅱ 薪能の変遷

 修二会から独立した薪猿楽は、室町中期になると、大和猿楽四座(金春・金剛・観世・宝生)の大夫がこぞって参勤する。室町後期に一時的に衰退したが、豊臣秀吉によって復興を遂げ、江戸時代を通して続けられた。

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Ⅲ 現在の薪能

 近代に入ると、従来の薪猿楽は中断される。その後何度か復活が試みられ、昭和27年からは、地方自治体主体で行われる「薪御能」が始まった。現在の開催時期は、従来の旧暦2月ではなく、5月11・12日の二日間である。現在、薪能は、イベント性を高めた形で全国に広がり、一年間に百ヶ所以上で催されている。

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Ⅳ 第29回生田薪能に際して

 生田神社薪能は、今年で第29回を迎えた。今回は、狂言《清水》と能《杜若》が上演される。

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