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企画展「涅槃図の世界」

2015年2月9日~4月3日

目録

図版一覧

 二月十五日は釈迦の入滅した日、涅槃会(ねはんえ)です。仏教寺院において大切な日である涅槃会では、『大般涅槃経』『摩訶摩耶経』等に基づいて釈迦入滅の場を描いた「涅槃図」を本尊として供養が行われてきました。各寺院の必需品であった「涅槃図」の需要は極めて多く、早くから木版印刷されたようです。また、釈迦の一代記ともいえる読み物『釈迦の本地(ほんぢ)』では、釈迦の涅槃が最後のクライマックスとして語られ、挿絵に涅槃図が描かれていきます。「涅槃図」は近世の人々にとってよく知られた図だったのです。そのため、そこから変容した「見立て涅槃図」といったものが生まれてくることになります。例えば法然や日蓮など高僧の涅槃図、野菜や鯨などの涅槃図、死んだ役者を悼む浮世絵(死絵(しにえ))にも涅槃図を摸したものが現れます。
 センター所蔵の志水文庫の中の大きな割合を占める仏教版画にも、釈迦の涅槃図とそれに基づく様々な変わり涅槃図があります。現在、横尾忠則現代美術館で開催中の「横尾忠則 大涅槃展」では、ここから8点を出品しています。そこで、今回は、センターでも、この展覧会にあわせて、志水文庫のコレクションから涅槃図を中心に他の涅槃図に関連する資料を配した企画展「涅槃図の世界」を開催します。「横尾忠則 大涅槃展」と共に、本学が所蔵する貴重なコレクションを是非この機会にご覧下さるようご案内します。

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