神戸女子大学看護学部 看護学科
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大学院について

看護学研究科 2019年4月開設

本研究科では、本学の教育目標である「自立心・対話力・創造性」を培う教育により、対話を通して患者の心、看護の在り方を理解し、創造的な思考で自ら考え、責任ある人間として自立した視野の広い看護職を育成することを目的としています。

地域で暮らす人々の生活を支え健康課題に対応するため、自立して活躍できる高度実践看護者や実践に役立つ看護ケアの開発者、及びコミュニティ・ケアシステムを生み出すことができ、次世代の看護を担う教育者・研究者の育成を目指します。

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【看護学研究科 概要説明】

【看護学研究科 カリキュラムの紹介】

【看護学研究科 入試について】

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看護学研究科長 挨拶

わが国では超少子高齢化が急速に進んでいます。これまでの疾病構造が変化し、慢性疾患への対応とともに、疾病を予防し健康寿命を延伸する対策が急務とされています。また、様々な災害(自然災害、世界規模の感染拡大など)への対策や備えの重要性も増しています。このような変化に伴い、人々の看護に対するニーズは複雑化、かつ多様化しており、これらに十分対応し得る資質の高い看護職を養成することが社会的に強く求められています。

神戸女子大学は、2015年に看護学部、2019年に大学院看護学研究科博士前期課程、博士後期課程を開設しました。学部、大学院を通して「自立心・対話力・創造性」を培う教育により、対話等を通して患者の心、看護の在り方をよく理解し、創造的な思考で自ら考え、責任ある人間として自立した視野の広い看護職を育成することを目的としています。大学院教育においても、新たな健康課題や、ICT・SNSの利用など人々の生活様式の変化にも対応しうるケアシステムや価値の高い看護サービスを創造できる高度看護実践家、研究者や教育者の育成を目指しています。

本学は、保健・医療・福祉の現場で活躍している社会人が学修する機会を得ることのできる「昼夜開講制」の教育方法も取り入れています。看護実践と理論を結びつけながら、共に学び合い、看護を探究し、創造していきましょう。

看護学研究科長 玉木 敦子

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看護学研究科 博士前期課程

入学定員 8名(収容定員16名)
学位 修士(看護学)
標準修業年限 2年
その他
  • 長期履修制度あり(最大在学年数4年)
  • 専門看護師コース設置

教育理念

生命の尊厳への深い理解と実践科学としての看護の本質を探究する姿勢を育み、卓越した看護実践能力と研究能力の基盤を備えた看護職または、高度専門職業人として社会に貢献できる人材を育成する。

アドミッションポリシー・カリキュラムポリシー・ディプロマポリシー[PDF:3.63MB]

出願資格

保健師、助産師、看護師のいずれかの免許を取得(見込みを含む)し、次の各項のいずれかに該当する女子とする。

  1. 学士の学位を有する者、又は入学前年度までに取得見込みの者
  2. 外国において、学校教育における16年の課程を修了した者又は入学前年度までに修了見込みの者
  3. 文部科学大臣の定めるところにより大学を卒業した者と同等以上の学力があると認められる者
  4. その他、本学大学院において個別に出願資格があると判定された者
    ※出願資格については事前に個別にご相談ください。

修了要件

博士前期課程においては2年以上在学し、所定の単位を修得したうえで修士の学位論文(特定の課題についての研究の成果を含む)の審査を受け、最終試験に合格すること。

コース・カリキュラム

共通科目 高度な看護実践能力及び対象に応じた高い教育能力、研究に必要とされる基本的な能力を育成するための基礎となる科目を配置する。
専門科目 高度専門職業人を目指す専門看護師コースでは、専門看護師教育課程の教育内容に準じて科目を配置する。教育・研究者の養成を目指す研究コースでは、高度な実践能力及び対象に応じた高い教育能力、研究の遂行に必要とされる基本的な能力を育成する科目を配置する。
※演習・研究科目 高度な看護を実践するための知識・技術を修得し、リサーチワークによって研究能力を養うための科目を配置する。
  • ※【演習・研究科目】専門看護師コースは課題研究、研究コースは特別研究
研究コース
研究コース
看護ケア・教育学分野 / 看護情報学分野 / 高齢者看護学分野 / 地域看護学分野 / 看護実践デザイン・マネジメント分野 / 成人看護学分野 / 精神看護学分野 / 小児看護学分野 / 母性看護学分野

カリキュラム[PDF:5.7MB]

看護ケア・教育学分野

看護ケア・教育学分野では、看護専門職者の発達や育成に主眼をおき、教育原理および学習理論、看護教育に関わる諸理論を学び、看護基礎教育及び看護継続教育に携わる看護系教員・教育担当者及び臨地実習指導者らの実践的な看護教育能力を向上させるための教育方法を探究します。また、近年新たに開発されている教育方法や教育実践に関する文献検討を通して、看護ケアの質を高めるために必要な働きかけや看護チームにおける教育環境整備のあり方を探究します。

看護情報学分野

健康・医療・介護分野における情報通信技術(ICT)の利活用を国が推進している現在、看護情報を取り扱う専門家である看護職が医療・看護情報分野のリーダー としてその役割を担っていくことは重要です。そこで、看護の質改善に役立つ情報管理のあり方、看護における情報システムの活用、ICTを活用した他職種連携、遠隔看護などについて理解を深め、対象者に応じたエビデンスに基づく実践について探究します。

高齢者看護学分野

高齢者看護学分野では、高齢者に関する諸理論を概観し、病院や施設・地域で暮らす高齢者および家族を対象とした看護について学びを深めます。さらに、高齢者の健康問題や認知症者に対する看護介入、コミュニティでのフレイル予防に関する介入についても学び、これらを通じて超高齢社会を迎えた日本における、健康寿命の延伸から終末期までの幅広い高齢者と家族への看護を探究します。

地域看護学分野

地域看護学分野では、地域で暮らす人々の生活を支える看護を実践する地域看護学の基本理念に基づき、この分野の重要な理論・概念・歴史について深く学びます。また、地域保健政策の企画立案・実践・評価のプロセスや地域看護活動にとって有用なモデルや診断技法などについて探究します。さらに、地域看護・保健・公衆衛生に関連する様々なデータを駆使し、効果的な地域看護活動の展開方法を考察することにより、高度な実践および分析能力を養います。

看護実践デザイン・マネジメント分野

看護実践デザイン・マネジメント分野では、効果的な保健・医療・看護活動を展開するための実践コミュニティの開発・育成に必要なマネジメントとコーディネート について理解を深め、看護サービスを効果的かつ適正に提供するためのマネジメントと政策への反映方略を探究します。

成人看護学分野

社会や家族の中で大きな役割を担う成人期に、病気になって治療を受けながら生活する人々が、病気や治療を体験しながら、病気から回復し、悪化を予防し、病気や治療との付き合い方を編み出しながら、その人らしく生きるための支援について探求します。慢性病を持って療養生活をおくる患者、周手術期を含めた急性期にある患者、回復期からリハビリテーション期にある患者など、病気と治療のフェイズに特徴的な看護のみならず、長期的な視点から患者の病気と治療、療養生活を支える看護について探求する力を養います。

精神看護学分野

精神看護学分野では、精神保健医療福祉の国内外の動向や現状、心の健康の心理学的・社会学的・生理学的視点からの総合的理解、さらに精神健康問題の予防的介入および精神障がいをもつ人やその家族への看護ケアについて理解を深めます。それらの学びをもとに人々のこころの健康増進、あるいは精神的健康問題からの回復とともに、その人らしく生き生きと生活するために必要とされる看護支援を探究します。

小児看護学分野

小児看護学分野では、子どもの成長発達、子どもを取り巻く環境に関する理論について理解を深めます。また、社会のニーズに沿った保健医療・福祉・教育におけ る小児看護の課題について学びます。そして、子どもを対象とする研究への倫理態度を養い、実践に貢献できる子どもとその家族への看護を探究します。

母性看護学分野

母性看護学分野では、女性のライフステージ各期における健康問題に焦点をあて、リプロダクティブヘルスライツの視点から女性の生涯にわたる健康生活に寄与する看護実践について学びます。特に次世代を産み育てる女性と家族への支援について、より良い出産への助産援助、妊娠期からの育児支援の効果的な実践など現代の社会的背景や倫理的課題を踏まえた看護を探究します。

専門看護師コース
専門看護師コース
高齢者看護分野 慢性看護分野 小児看護分野

カリキュラム[PDF:5.7MB]

高齢者看護分野

高齢者数の増加と平均寿命の延伸に伴い、高齢者の予防からエンドオブライフにわたるまで、急性期と慢性期における高度実践看護をおこなう力を育成します。高齢者に関する諸理論から高齢になることの体験について洞察を深めるとともに、地域包括ケアシステムが推進されるなか高齢者に多い疾患や認知機能の低下からの生活への影響、家族や社会への支援についても、その人らしさを重視し関われるよう学びます。老人看護専門看護師のパイオニアである教員が講義・演習・実習を通じて、より実践的なこれからの高齢者ケアの学びをサポートします。

慢性看護分野

慢性病の予防や治療、管理方法についてのエビデンスの他、リハビリ回復期、寛解・再燃期、ターミナル期など慢性病者の辿る時期に合わせた患者理解と支援技術に関連する理論や概念について、講義や演習を通して学習します。専門領域(サブスペシャリティ)についての実習は、慢性疾患看護専門看護師や教員のスーパーバイズを受けながら展開します。医療施設や地域にいる慢性病者が質の高い生活を維持するための課題について理解を深め、専門看護師としての役割を開発するなど、専門看護師として活動する力を育みます。

小児看護分野

子どもの成長発達と、子どもを取り巻く環境についての理解を深め、あらゆる健康レベル、子どもが生活するあらゆる場において、複雑な課題をもつ子どもと家族に対する高度な看護実践を探究します。また、ケアの質向上のための、多職種や関係機関との連携や調整、教育、実践上の課題探究能力を養います。本学では、 医療施設だけではなく、地域で活躍する専門看護師の育成を強化しています。小児看護専門看護師である教員が学びのサポートを行います。

養成する人材像

看護の対象者や社会のニーズの変化に応じた高度な看護実践が提供される能力、変化に応じた看護ケアが開発できる能力、効果的なケアシステムが開発できる能力、マネジメントに携わることができる能力の修得を目指します。また、地域で暮らす人々の健やかな生活を支えるための看護ケアを開発するために、実践の中から地域が求める看護課題を探求し、エビデンスを活用する能力する能力及び成果を発信する能力を養います。

想定される修了後の進路

  • 医療機関の専門看護師や教育担当者
  • 看護系教育機関の教員
  • 保健医療福祉施設や行政機関の実践者や管理者
  • 職能団体の職員
  • 医療関連企業や研究機関の研究員等

働きながら学ぶ(長期履修制度・昼夜開講制)

本学では、職業を有している等の事由から履修や研究の時間が限られる大学院生については、長期履修制度を活用し、計画的に修業できる道が開かれています。

  • 長期履修制度により、3年或いは4年での計画的履修が可能で、その場合の授業料も標準の修業年限(2年)に納めるべき授業料総額を長期履修期間で除した金額を各年度に納付が可能
  • 大学院設置基準第14条の教育方法の特例を実施(昼夜開講制)。授業は原則として平日の昼夜及び土曜日の昼間に開講し、また必要に応じて夜間土曜日の授業及び集中講義を併用し、社会人が履修しやすいよう配慮
  • 本学の授業料等免除制度や奨学金制度による費用負担の軽減

研究指導教員と指導内容

研究コース看護ケア・教育学分野

中岡亜希子教授 NAKAOKA AKIKO
a-nakaoka@yg.kobe-wu.ac.jp

研究指導内容の例

  1. 看護技術教育における効果的な教育方法に関する研究
  2. 臨地実習指導者や看護教員のメンタリング能力に関する研究
  3. 看護師と看護補助者のチームワークの実態やその構造に関する研究

研究コース看護情報学分野

東ますみ教授 AZUMA MASUMI
m-azuma@yg.kobe-wu.ac.jp

研究指導内容の例

  1. 慢性疾患患者に対する遠隔看護による効果的な介入プログラムやシステムの開発に関する研究
  2. 看護における情報通信技術の活用に関する研究
  3. 看護の質改善に役立つ看護情報の活用に関する研究

研究コース高齢者看護学分野

藤田冬子教授 FUJITA FUYUKO
f-fujita@yg.kobe-wu.ac.jp

研究指導内容の例

  1. 健康問題に対処する「高齢者と家族」に関する効果
  2. 地域コミュニティで暮らす高齢者への支援および地域づくりに関する研究

研究コース高齢者看護学分野

笹谷真由美教授 SASATANI MAYUMI
m-sasatani@yg.kobe-wu.ac.jp

研究指導内容の例

  1. 高齢者施設の看護職に向けた教育プログラム開発に関する研究
  2. 高齢者施設のケアにおける看護・介護職の連携モデルの構築
  3. 認知症高齢者や家族への看護ケアに関する研究

研究コース地域看護学分野

加藤憲司教授 KATO KENJI
k-katou@suma.kobe-wu.ac.jp

研究指導内容の例

  1. 地域看護学領域におけるさまざまな年齢層、健康レベルの人々を対象としたコミュニティでの健康づくり活動に関する研究
  2. 生活習慣病予防の効果的な保健指導プログラムの開発に関する研究
  3. 地域保健・公衆衛生に関するデータに対し、数理統計の手法を応用したデータサイエンス的な研究
小路浩子准教授 SHOJI HIROKO
h-syouji@yg.kobe-wu.ac.jp

研究指導内容の例

  1. 看護職者の職業的アイデンティティの形成に関する研究
  2. 保健師の人材育成についての研究
小坂素子准教授 KOSAKA MOTOKO
m-kosaka@yg.kobe-wu.ac.jp

研究指導内容の例

  1. 子育て支援に関する研究
  2. 在宅で生活する医療的ケア児とその家族への支援に関する研究
  3. 様々な健康課題を持つ人々の生活を支えるコミュニティケアシステムに関する研究

研究コース看護実践デザイン・マネジメント分野

洪愛子教授 KOH AIKO
a-kou@yg.kobe-wu.ac.jp

研究指導内容の例

  1. スペシャリストとして役割を担う専門看護師や認定看護師らが提供する看護サービスの成果を評価する方法に関する研究
  2. 地域をつなぎ、相互に知識を深め発展する実践コミュニティに関する研究
  3. 看護サービスの可視化や資源活用による新たな価値開発とマネジメントに関する研究
横内光子教授 YOKOUCHI MITSUKO
m-yokouchi@yg.kobe-wu.ac.jp

研究指導内容の例

  1. コンピュータシュミレーションによる看護業務管理に関する研究
  2. 看護サービスの評価に関する研究
  3. 病院における減災対策に関する研究

研究コース成人看護学分野

横内光子教授 YOKOUCHI MITSUKO
m-yokouchi@yg.kobe-wu.ac.jp

研究指導内容の例

  1. 周手術期看護に関する研究
  2. クリティカルケアに関する研究
  3. 個人の健康危機管理に関する研究
高橋玲比古教授  TAKAHASHI AKIHIKO
ak-takahashi@suma.kobe-wu.ac.jp

研究指導内容の例

  1. 心筋梗塞・心不全の患者支援に関する研究
  2. 心臓カテーテル治療における新しい治療器具開発に関する研究
  3. 新型コロナウィルスによるパンデミックが救急医療に与えた影響の研究
藤原由子准教授  FUJIWARA YOSHIKO
y-fujiwara@yg.kobe-wu.ac.jp

研究指導内容の例

  1. 慢性病者の体験に関する研究
  2. 慢性疾患の症状の管理や治療の支援に関する研究
  3. 療養方法や療養生活への介入に関する研究

研究コース精神看護学分野

玉木敦子教授 TAMAKI ATSUKO
a-tamaki@yg.kobe-wu.ac.jp

研究指導内容の例

  1. 妊産婦や身体疾患をもつ人の精神保健看護介入に関する研究
  2. 精神障がいをもつ人やその家族への効果的な看護介入に関する研究
  3. さまざまな精神健康問題に対する予防的援助方法に関する研究

研究コース小児看護学分野

内正子教授 UCHI MASAKO
m-uchi@yg.kobe-wu.ac.jp

研究指導内容の例

  1. 慢性疾患をもつ子どものセルフケアに関する研究
  2. 医療的ケアが必要な子どもの家族支援に関する研究
  3. 特別支援学校における医療的ケア支援システムに関する研究
  4. 地域における子育て支援に関する研究

研究コース母性看護学分野

服部律子教授 HATTRI RITSUKO
r-hattori@suma.kobe-wu.ac.jp

研究指導内容の例

  1. 女性のライフステージ各期における健康課題への看護実践に関 する研究
  2. 妊娠期から育児期における看護実践の質向上に関する研究
  3. ハイリスク妊産婦と家族への看護方法の開発に関する研究

専門看護師コース高齢者看護分野

藤田冬子教授 FUJITA FUYUKO
f-fujita@yg.kobe-wu.ac.jp

研究指導内容の例

  1. 急性期から回復・維持期およびエンドオブライフを過ごす高齢者と家族への高度実践看護に関する研究
  2. 認知症高齢者または認知機能低下がある高齢者への高度実践看護に関する研究
  3. 地域コミュニティで暮らす高齢者への支援および地域づくりに関する研究

専門看護師コース慢性看護分野

藤原由子准教授  FUJIWARA YOSHIKO
y-fujiwara@yg.kobe-wu.ac.jp

研究指導内容の例

  1. 慢性病の急性増悪の予防と看護に関する研究
  2. CNSの外部コンサルテーションに関する研究
  3. 看護の評価に関する研究

専門看護師コース小児看護分野

内正子教授 UCHI MASAKO
m-uchi@yg.kobe-wu.ac.jp

研究指導内容の例

  1. 慢性疾患をもつ子どものセルフケアに関する研究
  2. 医療的ケアが必要な子どもの家族支援に関する研究
  3. 特別支援学校における医療的ケア支援システムに関する研究
  4. 地域における子育て支援に関する研究

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看護学研究科 博士後期課程

入学定員 3名(収容定員9名)
学位 博士(看護学)
標準修業年限 3年(最大在学年数6年)

教育理念

高い倫理観と高度な教育・研究能力を備え、研究活動を通して看護学の発展に寄与する看護系教育機関の教員・研究者または、保健医療福祉施設における実践者や管理者として、社会に貢献できる人材を育成する。

アドミッションポリシー・カリキュラムポリシー・ディプロマポリシー[PDF:8.4MB]

コース・カリキュラム

共通科目 看護課題を解決するための研究デザイン及び方法を開発できる高度な研究能力を養い、広く分野横断的な視点を養う。 理論看護学 / 看護学研究 / 英語論文演習 / 看護ケア・教育学特論 / 看護情報学特論 / 高齢者高度実践看護学特論 / 地域看護学特論 / 看護サービスイノベーション特論 / 精神健康看護学特論 / 小児看護学特論 / 母性看護学特論 / 看護学演習 / 看護学特別研究
専門科目 広範な看護課題や健康問題について、現在の対策・支援・ケア及び支援システム等の有効性や課題を考察し、援助方法論の創出等、より高度な研究能力を養う。
演習・研究科目 それぞれの専門領域における新たなエビデンスを創造できる、革新的な研究能力や卓越した教育能力を培う。関心に基づいた看護の問題現象の知識を深めるとともに、自律して研究活動が行える高度な研究能力を養う。

カリキュラム[PDF:8.4MB]

看護ケア・教育学分野

実践科学としての看護学の特徴を踏まえて、看護学教育および看護実践に関する理論、概念、教育方法、その成果を検討し、実践モデルの開発や教育プログラムの開発につなげていく方略を探究します。看護学教育および看護実践に関する自らの関心に基づいた課題を解決できる研究能力を身に着け、教育現場や臨床現場のケアの質の向上に資する実践者の育成に貢献することができる能力を養います。

看護情報学分野

情報通信技術(ICT)を活用した看護実践である「遠隔看護」による看護援助技術の確立は、在宅医療の推進を支えていく鍵となるものです。看護情報学分野では、遠隔看護を発展させるために、看護情報学に関連する概念や理論に関して理解を深めるとともに、多様化している看護実践の場において、対象者や家族、地域に対し、QOLの向上に貢献可能な情報技術を利用した支援方法について探究します。

高齢者高度実践看護学分野

超高齢社会を迎え、人々の関心は健康寿命の延伸から終末期を迎える方まで幅広い分野に及んでいます。高齢者高度実践看護学分野では、これらの課題に対応できる高度実践看護の展開の基盤となる諸理論、高度実践看護師の活動を概観し、日本における高齢者高度実践看護を探究します。さらにフレイルやアクティブエイジング、介護する高齢者家族の能力育成などをはじめ、自らの関心に基づく高齢者高度看護実践となる介入方法を探究します。

地域看護学分野

地域集団において発生する健康関連事象のメカニズムやそれらに影響を及ぼす要因の解明を図るとともに、集団の健康課題に対する予防およびコントロール、地域住民のヘルスプロモーション、地域保健の担い手のエンパワーメント、健康に関連する社会的資源や資本の開発、地域保健を実現するための仕組みのシステム化・施策化などの方略を探究することにより、地域社会に貢献するリーダーとなりうる看護専門職者や、卓越した看護研究者を養成します。

看護サービスイノベーション分野

看護サービスを、サービス・サイエンスによる包括的なサービス理論の観点からとらえなおし、利用者にとって価値の高い看護サービスの開発、提供システムの開発、ならびに制度化と普及に向けた取り組みの方略と方術を探究します。サービス・マネジメントとイノベーションに関する基本的な理論を学び、看護サービスの需要とニーズの分析に基づく開発課題の設定と、課題解決の計画ならびにイノベーション創造に必要となる能力を養います。

精神健康看護学分野

精神健康看護学分野では、人々の精神的健康の増進、精神健康問題をもつ人の回復を目指し、さまざまな精神健康問題について主に予防的観点から効果的な看護介入方法の開発に取り組みます。周産期メンタルヘルスをはじめ、自らの関心に基づき、研究で取り扱う精神健康問題に関する概念や理論、歴史的背景や関連施策など幅広く知識を深め、人々のQOLの向上と自己実現に貢献しうる新たな看護援助方法について探究します。

小児看護学分野

小児を取り巻く社会環境を踏まえて、小児看護に必要な諸理論を熟知し、小児看護における課題について探究します。特に慢性疾患のある小児の発達段階に応じた支援方法の開発、在宅療養児の家族支援や多職種との連携に関する課題について探究し、小児看護の実践、研究、教育に携わる人材を育成します。

母性看護学分野

母性看護分野では、リプロダクティブヘルス・ライツの概念を基盤に生涯を通じた女性の健康問題の解決に向けた看護実践の質の向上に関する研究に取り組みます。特に妊娠期から育児期の切れ目ない支援の実現のために看護が社会の中で果たす役割を明らかにし、母子と家族の健康と福祉の増進のための看護方法の開発を探究します。

養成する人材像

community of practiceの考え方を用いて、看護実践の知を創り出す研究者コミュニティを形成し、広範な看護課題や国内外の健康問題を解決するための能力を養います。

また、地域で暮らす人々の健やかな生活を支えるためのコミュニティ・ケアシステムの開発や革新的な看護ケアを生み出すことができる研究能力を養います。さらに、看護の成果を教育や政策・制度へ繋げていくことで、価値の高い看護サービスを開発する能力を養うための科目や看護学の学術的発展に貢献できる次世代を育てる卓越した教育能力を修得するための科目を配置しております。

想定される修了後の進路

  • 看護系教育機関の教員
  • 保健医療福祉施設や行政機関、研究機関における教育・研究者

働きながら学ぶ(昼夜開講制)

本学では、職業を有している等の事由から、平日の昼間に履修が難しい大学院生については、昼夜開講制や夜間・土曜日の授業及び集中講義などで計画的に看護課程を修業できる道が開かれています。

  • 大学院設置基準第14条の教育方法の特例を実施(昼夜開講制)。授業は原則として平日の昼夜及び土曜日の昼間に開講し、また必要に応じて夜間土曜日の授業及び集中講義を併用し、社会人が履修しやすいよう配慮
  • 本学の授業料等免除制度や奨学金制度による費用負担の軽減

研究指導教員と指導内容

看護ケア・教育学分野

中岡亜希子教授 NAKAOKA AKIKO
a-nakaoka@yg.kobe-wu.ac.jp

研究指導内容の例

  1. 臨地実習指導者および新人看護師の教育指導者のメンタリング能力向上プログラム開発に関する研究
  2. 看護師と看護補助者のより良い協働におけるシステム構築に関する研究
  3. 看護基礎教育における看護実践能力の向上を目指す教育方法の開発に関する研究

看護情報学分野

東ますみ教授 AZUMA MASUMI
m-azuma@yg.kobe-wu.ac.jp

研究指導内容の例

  1. QOLの向上に貢献可能な情報技術を利用した支援方法の開発に関する研究
  2. 在宅療養支援等に対する遠隔看護システム構築のエビデンスの検証に関する研究
  3. テレコミュニケーションを用いた患者アセスメントに関する研究

高齢者高度実践看護学分野

藤田冬子教授 FUJITA FUYUKO
f-fujita@yg.kobe-wu.ac.jp

研究指導内容の例

  1. 高齢者や高齢者の家族への高度実践看護の開発に関する研究
  2. 地域コミュニティにおける高齢者への予防的支援に関する研究
  3. 高齢者のエンドオブライフにおける老年看護政策に関する研究

地域看護学分野

加藤憲司教授 KATO KENJI
k-katou@suma.kobe-wu.ac.jp

研究指導内容の例

  1. 地域集団において発生する健康関連事象のメカニズムやそれらに影響を及ぼす要因の解明を図る看護疫学的研究
  2. 集団の健康課題に対する予防・制御、エンパワーメント、社会的リソース開発等に資する地域コミュニティに関する研究
  3. 地域保健を実現するためのデータを活用し、地域の仕組みづくりに応用するデータサイエンス的研究

看護サービスイノベーション分野

横内光子教授 YOKOUCHI MITSUKO
m-yokouchi@yg.kobe-wu.ac.jp
洪愛子教授 KOH AIKO
a-kou@yg.kobe-wu.ac.jp

研究指導内容の例

  1. サービス理論に基づく看護サービス・マネジメントの開発に関する研究
  2. システムシミュレーションの活用による、看護サービス提供プロセスの改善に関する研究
  3. 看護の評価指標開発、分析方法論の開発に関する研究
  4. ヘルスケアサービスの開発およびシステム化に関する研究
  5. 多職種連携、地域連携の評価に関する研究
  6. 看護政策立案に関する研究
  7. 看護職者の政策過程への参加に関する研究

精神健康看護学分野

玉木敦子教授 TAMAKI ATSUKO
a-tamaki@yg.kobe-wu.ac.jp

研究指導内容の例

  1. 周産期メンタルヘルスにおける予防的看護介入方法の開発に関する研究
  2. 精神的健康問題における予防的看護介入方法の開発に関する研究
  3. 精神的健康問題をもつ人とその家族の回復、QOL向上、自己実現に貢献しうる看護援助方法の開発に関する研究

小児看護学分野

内正子教授 UCHI MASAKO
m-uchi@yg.kobe-wu.ac.jp

研究指導内容の例

  1. 慢性疾患をもつ子どもにおけるセルフケアに関する研究
  2. 療養生活が必要な子どもの家族支援に関する研究
  3. 地域における医療的ケアが必要な子どもへの支援システムに関する研究

母性看護学分野

服部律子教授 HATTRI RITSUKO
r-hattori@suma.kobe-wu.ac.jp

研究指導内容の例

  1. 妊娠期から育児期における看護実践の質の向上に関する研究
  2. 助産師が実践する地域を基盤とした育児支援の方法に関する研究
  3. ハイリスク妊産婦と家族への多職種連携と協働に基づく看護支援システムの開発に関する研究

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学納金

学納金
研究科専攻科 課程 学位 入学金※1 授業料 教育・施設充実費 初年度
合計
大学院看護学研究科 看護学専攻 博士前期課程 修士 20万円 60万円 15万円 95万円
博士後期課程 博士
内訳
入学手続時納入金 入学半年後納入金
57.5万円 37.5万円
2年次以降 年度毎納入金
研究科専攻科 課程 学納金等(毎年度)
大学院看護学研究科 看護学専攻 博士前期課程
博士後期課程
75万円
学外実習費 選択制
研究科専攻科 課程 実習費
大学院看護学研究科 看護学専攻 専門看護師コース 博士前期課程 5千円(実習年度毎)※2
学納金納入にあたって

※1 神戸女子大学を卒業し、本学大学院に入学する者には、入学金を半額免除します。また、本学大学院博士前期課程を修了し、 後期課程に進学するものについては、入学金を徴収しません。

※2 実習委託先から「実習委託費」の請求がある場合、請求金額を別途徴収します。


  • 1. 授業料および教育・施設充実費、学外実習費は、物価の変動により増額することがあります。在学中に増額された場合は、新たに定められた金額を納入していただくことになります。
  • 2. 授業料および教育・施設充実費、学外実習費は前期・後期に分けて、4月および9月にそれぞれ納入していただきます。
  • 3. 学外実習費は、実習前に納入していただきます。
  • 4. この他に、実験・実習費および教材費等の実費を別途徴収することがあります。
長期履修学生制度

大学院博士前期課程の学生のうち、特別の事情 ※ により、標準修業年限で課程を修了することが困難な学生に対して、3年または4年にわたって計画的に履修する長期履修学生制度が設けられており、申請することができます。

長期履修学生への登録は出願時に申請してください。採用通知は合格通知とあわせてお送りいたします。また、長期履修学生の授業料は次の表のとおりとします。

※ 職業を有している、または家事・育児・介護等への従事など
※1 神戸女子大学を卒業し、本学大学院に入学する者には、入学金を半額免除します。また、本学大学院博士前期課程を修了し、 後期課程に進学するものについては、入学金を徴収しません。

研究科 費用 入学金 授業料 教育・施設充実費 初年度合計 学納金等
(毎年度)
大学院看護学研究科 3年履修 20万円※1 40万円 15万円 75万円 55万円
4年履修 20万円※1 30万円 15万円 65万円 45万円
授業料等免除制度・奨学金
  • 神戸女子大学大学院授業料等免除制度

高度な能力を養い、優れた人材を育成するために、毎年審査の上、授業料等を免除します。
博士前期課程は、授業料年額または授業料、教育・施設充実費年額の2分の1、博士後期課程は、授業料年額または授業料、教育・施設充実費年額の同額を上限とします。
※ただし、神戸女子大学大学院授業料等免除制度と外国人留学生授業料減免の併用はできません。

  • 神戸女子大学大学院外国人留学生授業料減免制度

外国人留学生の経済的負担を軽減し、学業に専念させることを目的としています。減免額は年額400,000円です。
※ただし、神戸女子大学大学院授業料等免除制度と外国人留学生授業料減免の併用はできません。

  • 日本学生支援機構(奨学金)

日本学生支援機構貸与奨学規程に基づき、経済的理由により修学に困難がある優れた学生等に対し貸与されます。
貸与終了後は返還の義務が生じます。

貸与月額

奨学金の種類 対象区分 金額1 金額2 金額3
第一種
(無利子)
博士前期課程 5万円 8.8万円 -
博士後期課程 8万円 12.2万円 -
第二種
(有利子)
区別なし 5万円 8万円 -
10万円 13万円 15万円

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施設紹介

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FAQ ―受験入学を検討するにあたって、よくある質問―

大学院を受験したいのですがどうしたらよいですか?

まずは本学のホームページ、看護学研究科のガイドブック等で指導を希望する教員の研究業績やプロフィールを確認し、自分の興味や関心に沿って学べるかどうかを確認してください。そのうえで指導を希望する教員とメール等で連絡をとり、受験に関して相談を行ってください。研究室への訪問やWEB面談など調整できます。オープンキャンパスなどの機会を利用して説明を受けたり、相談することもできます。

過去問を閲覧できますか?

過去問題をお渡しすることができます。入試広報課(電話078-737-2329)までお問い合わせください。

WEB授業は行っていますか?

WEB授業を行っています。大学院の夜間開講の授業はWEB授業が多いです。授業内容や学生の状況に合わせて行っていますので、科目担当者や指導を希望する教員にお尋ねください。

学納金の振込み時期はいつですか?

秋期募集で合格された方は12月の初句、春期募集で合格された方は3月初句が入学手続きの締め切りとなっています。詳細な日時は募集要項の「9.合格発表と入学手続き」をご覧ください。入学金、授業料、教育・施設充実費を納入いただきます。

授業の平均的な受講回数はどれくらいですか?

専攻や長期履修予定かどうかによっても違ってきますが、1年目は週3日、週に6コマ程度(1コマ105分)となるように履修されている方が多いです。

授業時間はいつになりますか?

平日開講の場合は、社会人の方が出席しやすい時間帯に開講しています。土日を利用し集中講義として昼間の時間に開講される場合もあります。

長期履修学生制度について教えてください。

博士前期課程、博士後期課程に長期履修学生制度があります。就業などの理由により標準修業年限で修了することが困難な学生に対して、博士前期課程では3年または4年、博士後期課程で は、4年~6年にわたって計画的に履修する制度が設けられています。標準修業年限分の授業料総額を、在学予定年数で均等に分割した費用を1年間の授業料として納めていただくことになりま す。教育・施設充実費は通常と同じ額を毎年納入いただくことになります。出願時に申請いただきます。

入学に際して、年齢制限はありますか?

ありません。20代~60代の方がいらっしゃいます。

奨学金制度はありますか?

奨学金制度、および授業料等免除制度があります。高度な能力を養い、優れた人材を育成するために、毎年審査を行っています。詳しくは、募集要項の「12.授業料等免除制度・奨学金」をご覧ください。

専門学校卒業ですが、大学院を受験することはできますか?

専門学校卒業でも本大学院において、個別に出願資格があると判定された方は受験することができます。出願開始の1ヶ月前までに履歴書、看護師免許証の写しを提出し、出願資格の審査を受けることになります。

職業を継続しながら学習が可能でしょうか?

職業を継続しながら学習は可能です。ほとんどの方が仕事をしながら履修されています。基本的には社会人の方が学ぶことができるようなスケジュールになっていますので、指導を希望する教員にご相談ください。

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