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古典芸能研究センターは、行吉学園発祥の地である三宮キャンパス(神戸市中央区)にあります。
能楽資料の橘文庫、民俗芸能資料の喜多文庫をはじめ、古典芸能や民俗芸能に関する書籍・資料を幅広く備えた研究施設です。芸能に関連する様々な分野の資料を収集しており、個別の分野はもちろん、より総合的な調査・研究の拠点となっています。
なお、所蔵する資料は、学生・社会人を問わずどなたにもご利用いただけます。

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最新情報

最終更新日:2023年3月7日

3月の資料

古典芸能研究センター所蔵の様々な資料の中から、毎月1点紹介します。

志水文庫蔵
『今昔操年代記』
(いまむかしあやつりねんだいき)
資料画像
下巻 5丁裏・6丁表
「用明天王職人鑑」上演の様子


半紙本 上下2巻
享保12(1727)年 西沢九左衛門刊

 浄瑠璃史書、西沢一風(いっぷう)著。豊竹座・竹本座のひいき客同士の言い争いを老人が仲裁するという体裁の序に始まり、浄瑠璃の歴史や太夫の語り口への批評をまとめたもの。上巻は、名人井上播磨掾(はりまのじょう)の播磨風一流の樹立から、竹本義太夫(筑後掾)の竹本座創設と義太夫節の完成、豊竹若太夫の独立と豊竹座創立まで、発祥から当代に至るまでの浄瑠璃の変遷や操(あやつり)芝居の歴史を述べる。下巻では、義太夫歿後以降の浄瑠璃界の隆盛、近松門左衛門の功績および代表的な浄瑠璃作者、さらに、有名な太夫について、語り口の特色を中心に列伝風に紹介する。展示資料は上方版のうち初版か。上方版は本文は同版ながら7種が確認されており、後には内容を一部変えた江戸版(横本)も刊行された。
 著者の一風は、江戸中期の浮世草子・浄瑠璃作者。大坂の書肆西沢太兵衛の子で、九左衛門と称した。本名、義教(よしのり)。音曲に精通しており、浄瑠璃史の記述は一部を除き極めて正確で、各太夫の語り口の批評も当を得ているとされている。本書は浄瑠璃歴史書の嚆矢であるとともに、信頼度の高い資料である。

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