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古典芸能研究センターは、行吉学園発祥の地である三宮キャンパス(神戸市中央区)にあります。
能楽資料の橘文庫、民俗芸能資料の喜多文庫をはじめ、古典芸能や民俗芸能に関する書籍・資料を幅広く備えた研究施設です。芸能に関連する様々な分野の資料を収集しており、個別の分野はもちろん、より総合的な調査・研究の拠点となっています。
なお、所蔵する資料は、学生・社会人を問わずどなたにもご利用いただけます。

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最新情報

最終更新日:2024年7月5日

7月の資料

古典芸能研究センター所蔵の様々な資料の中から、毎月1点紹介します。


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15丁裏・16丁表 臣下の袍各種

志水文庫蔵  『装束図式』
半紙本 二巻2冊
元禄五年(1692) 出雲路和泉掾刊

 有職故実(ゆうそくこじつ)に係わる装束の書、上下二巻。著者未詳。奥書(「元亀二年(1571)年二月朔日 龍作藤(花押)」)に「故殿諸抄祓書給、且添諸図而常在於座右、今別書一本遺之」とあり、諸書からの抄出らしい。出雲路和泉掾板のほかに同年の富倉太兵衛板もあり、併せて広く流布した。
 内容は装束・装身具の簡単な解説と図で構成され、上巻は礼服・束帯(※公家男子の正装)を構成する各種の衣類を上着から順に、下巻は袴に石帯(せきたい)(※正装用の黒革製帯)・剣・弓矢以下の装身具類と日常着にあたる直衣(のうし)・狩衣(かりぎぬ)、袴の一種である指貫(さしぬき)の各種を載せる。
 同名の書が『続群書類従』装束部(巻316)に所収されており、よく知られている(和学講談所本、2冊、図と名称・寸法等の注記のみ)。こちらは後宮の女房の装束が加えられて礼服の画様を異にするが、他は同様で誤りも一致しており、祖本は同じと考えられている。  両書ともに啓蒙書として利用されるが、内容は江戸時代初期の有職復興(当時の元号を付して「寛永有職」としばしば揶揄的に呼ばれる)を反映しており、有職故実の資料としては編集当時の水準を示すとされている。なお、明治期には出雲寺和泉掾刊の後印版も刊行された(田中治兵衛増補編輯の明治34年(1901)刊『有職故実必携装束図式』及び「明治38年3月1日求版」の山田芸艸堂版)。


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