
古典芸能研究センターは、行吉学園発祥の地である三宮キャンパス(神戸市中央区)にあります。
能楽資料の橘文庫、民俗芸能資料の喜多文庫をはじめ、古典芸能や民俗芸能に関する書籍・資料を幅広く備えた研究施設です。芸能に関連する様々な分野の資料を収集しており、個別の分野はもちろん、より総合的な調査・研究の拠点となっています。
なお、所蔵する資料は、学生・社会人を問わずどなたにもご利用いただけます。
新型コロナウイルス感染症の感染予防・拡散防止のため、ご協力をお願いします
・風邪のような症状がある方、発熱のある方、感染の疑いがある人が身近におられる方は入室できません。
・入室の際はマスクの着用と手指のアルコール消毒をお願いします。マスクのない方は入室できません。
・入室中の会話は最小限にして下さい。
・混雑を避けるため入室を制限させていただく場合があります。
・今後の状況により、やむを得ず閉室とする場合がございます。最新情報はホームページでお知らせいたしますが、念のため事前にお問い合わせください。
最新情報
- 古典芸能研究センター開設20周年を記念して、『伝説・物語の神戸を歩く』を刊行しました。
- 2022年7月と8月の開室日をアップしました。8月12日(金)~19日(金)は休室します。
- 6月22日(水)~9月2日(金)、展示室において、『伝説・物語の神戸を歩く』刊行記念展示 「古典芸能の舞台 神戸」を行っています。
- YouTubeの「古典芸能研究センター公式チャンネル」にて、センター開設20周年記念展示(夏)写真展「沖縄の祭祀1978-2017」(2021年7月17日~8月1日開催)の関連動画「はじまりの芸能:古典芸能から「やすらい」と「しなやかな力」を現代に」を公開しています。
- 2021年4月24日(土)~5月5日(水)に神戸市立須磨離宮公園で開催を予定していた古典芸能研究センター開設20周年記念展示「神戸女子大学古典芸能研究センター・神戸女子大学図書館所蔵 能狂言絵コレクション」は、緊急事態宣言発令に伴う会場の臨時休園のため、4月24日限りで中止となりましたが、YouTubeの「古典芸能研究センター公式チャンネル」にて展示紹介動画を公開しています。
- YouTubeの「古典芸能研究センター公式チャンネル」を開設しました。
- 『新作浄るり めをと
山賊 ―食満 南北 遺稿集―』(神戸女子大学古典芸能研究センター研究資料集3)を刊行しました。
最終更新日:2022年8月1日
8月の資料
古典芸能研究センター所蔵の様々な資料の中から、毎月1点紹介します。
![]() 1丁表「勧進帳」 | 〔三読物(さんよみもの)〕 横本・袋綴 1冊 元禄13年(1700)写 江崎家旧蔵資料 外題・内題なし。もとは縹色紙表紙だが、前表紙は深緑色、後表紙は墨色の絹布を貼り付けた布表紙に改装されている。書型は、横向きにした美濃判より、やや小さめ。鳥の子紙6丁に、「勧進帳」「願書」「正尊(起請文)」の詞章が、片面7行で書かれている。奥書に「右三巻読物章拍子/雖秘事以前堅御懇望故/伝受之努々他見内伝在之/間敷者也/元禄十三天辰十一月/江崎直行(花押)/伊東久太輔殿」とあり、元禄13年11月に、2世江崎正左衛門直行(宝暦4年〔1754〕没)が、門弟の伊東久太輔に伝授した「三読物」の謡本と知られる。ただし、詞章本文と奥書の筆跡が相異することから、別人が書写した本文に、直行は奥書のみを添えて伊東に与えたものらしい。伝授に当たり何らかの特別な事情があったのか、花押の形が通常の直行のそれとは相異する点が留意される。 当本の詞章に施された基本的な節付は、元禄元年に直行が「福王氏」(7世福王茂右衛門盛信)から伝授された「三読物」(古典芸能研究センター所蔵「蘭曲口宣舞」所収)とほぼ合致し、さらに当本の詞章には、習いの部分を中心に、ごく簡略な拍子当り、間拍子、トリなどが朱で書入れられている。 なお、先月に展示した「昭和八年六月二十一日付茂山久治より江崎直康あて書簡」によると、当本は茂山久治が古書展覧会で購入し、まもなく9世江崎正左衛門直康に譲渡したものである。 |
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